日商エレクトロニクスとソニック ソフトウェアは10日、日商エレが展開するBPMスイート「Savvion BusinessManager」およびワークフローツール「Global360 Enterprise BPM Suite」の両製品と、ソニックの提供するアプリケーション統合ミドルウェア「Sonic ESB」の組み合わせによるソリューションの展開に関し、戦略的に協業することを発表した。

今回の協業にあたり、両社は、相互の技術支援・検証はもとより、BPMとSOAの市場拡大を目指して共同の営業活動、セミナー、展示会などのマーケティング活動を実施するとしている。

また、日商エレでは、SOAへの対応や、企業内外に存在するさまざまなアプリケーション/データ連携を必要とする統合案件において、Sonic ESBを組み合わせた提案を行うことで、ビジネス変化の要求に応えるBPMソリューションの提供と、BPM適用の拡大を期待するとしている。

一方、ソニックでは、ESBによる統合基盤の構築とともに要求が増えている内部統制における文書化、ビジネスパフォーマンスの向上、ビジネスプロセスの最適化、ドキュメントワークフローなどのBPMへのニーズに対して、Savvion BusinessManagerとGlobal360 Enterprise BPM SuiteをESBとの組み合わせの1つとして推奨、提案していくとしている。

なお、両社は協業の最初の取り組みとして、2008年10月に新規オープン予定の日商エレの「技術検証・BPOセンター」に、BPMとSOAを導入し、BPOサービスの新たなシステム基盤を構築、サービス事業の強化と新サービスの提供を開始するとしている。

具体的な計画としては、BPM/SOA基盤を活用した大手企業向けのフルアウトソーシングサービスと日商エレが提供するERP、BPM、CRM、文書管理、データ入力など、各種ソフトウェア製品のSaaS/ASPサービスを年内に開始する予定である。