Sun Microsystemsは米国時間の5月30日、高可用性 (HA) クラスタリングシステム「Open High Availability Cluster (OHAC)」をオープンソースソフトウェアとして公開、OpenSolarisプロジェクトに寄贈した。ライセンスにはCDDL 1.0を適用、今後はHA Clustersコミュニティを中心に運用が進められる。

OHACは、クラスタリングソフト「Solaris Cluster」のコア部分を構成するソフトウェア。コアクラスタリングフレームワークや各種アプリケーション向けHAエージェント、テスト用フレームワークやディザスタリカバリ拡張機能により構成される。OHACの公開により、Solaris Cluster / Solaris Cluster Geographic Editionの大部分がオープンソース化されたことになる。

今回公開されたソースコードは、Solaris Clusterのコア部分のみとなるが、今後もOHACを通じてソースコードの公開は継続される予定。Solaris Clusterとは異なり、完成したディストリビューションとしての提供は行われていないが、ビルド用ユーティリティなどデプロイに必要な一式の提供が行われる。

Sunは、2007年6月にOpenSolarisのコミュニティとして「HA Clusters」を設立。Solaris Clusterに含まれるデータサービスエージェントなどのソースコードを寄贈し、さらにSolaris Cluster / Solaris Cluster Geographic Editionのソースコードを追加公開する方針を表明していた。