Googleは米国時間の27日、JavaベースのAjaxアプリケーション開発ツール「Google Web Toolkit (GWT) 1.5」のリリース候補第1版 (RC1) を公開した。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X 10.4 / 10.5 (要Safari 3.0以降)、およびGTK2+が導入済のLinux / x86。動作には別途Java 5以降が必要。

今回のリリースでは、Java 5 (J2SE 5.0) に完全対応。型保証された列挙やアノテーション、ジェネリックや拡張forループなどJava 5の文法がサポートされた。より最適化されたJavaScriptコードが生成されるようになり、パフォーマンスも改善。アサーションのサポートにより、従来に比べデバッグ作業も容易となっている。

JREエミュレーションライブラリも強化、StringBuilderやjava.sql.Date、EnumやTreeMapといったクラスが新たにサポートされた。long型の正式サポートにより、64ビット整数を適正に扱うことも可能になった。ユーザインターフェイス面も見直され、DOMパッケージの改良による速度向上や、ウィジェットアニメーションやビジュアルテーマの追加が行われた。ほかにも、国際化対応の強化や不具合の修正など、多くの変更が施されている。