セイコーエプソンは26日、A4カラー原稿を1分間で12枚読み取ることができるADF搭載のフラットベットカラースキャナ「GT-D1000」を発表した。価格はオープンプライスで市場価格は3万円台後半と予想され、発売は6月5日を予定している。

ADFを標準で搭載したドキュメント向けのカラースキャナ「GT-D1000」

「GT-D1000」は、光学解像度1200dpi(ADF使用時は600dpi)のフラットベットタイプのドキュメントスキャナ。A4縦200dpiの速度優先モード時で1分間にモノクロ原稿18枚、カラー原稿12枚の読み取りが可能で、LED光源を使用した「New Ready Scan LED Technology」を採用しており、1秒以内のウォームアップ時間を実現するとともに消費電力が少なく水銀を使用していないことから省エネや環境にも貢献した製品となっている。また、ADF(オートドキュメントフィーダ)を標準で搭載することによって、最大40枚の原稿を自動で読み取ることが可能だ。両面読み取り機能は装備していないが、手動両面スキャン機能によって両面原稿を読み取った後にパソコン上で自動的に並べ替えができる。

ADFの読み取り原稿サイズはA6~A4まで可能。本のような厚みのあるものはフラトベッドの読み取り面でスキャンできる

ドキュメントに特化した機能として、ビジネスシーンで便利な「文字くっきり機能」を搭載し、文字を読み取る際に障害になるカラーやグレー原稿の地色除去したり、コントラストを最適化することができる。さらにモノクロ原稿の読み取り時には、エリアごとにしきい値を最適化して薄い文字と濃い文字の両方の可読性をアップすることが可能。赤、青、緑の中から指定した色情報のみを削除するドロップアウトカラーや逆に強調する色強調ができる「ドロップアウト機能」も搭載しており、、伝票上の捺印を削除したり、印影を鮮明にスキャンすることができる。また、暗号化PDFの作成やページ分割にも対応している。

本体には、スキャン、コピー、メール、PDFを簡単に実行できる「ナビボタン」を装備しており、複数ページのPDF保存をナビボタンだけで行なうことも可能だ。ユーティリティソフト「Epson Event Manager」を使えばナビボタンのカスタマイズもできる。

スキャンやメール添付、PDF作成などを本体のボタンを押すだけで実行できるナビボタンを装備。インタフェースは、USB2.0が用意されている

同梱ソフトウェアは、OCRソフトの「読んde!!ココ パーソナル Ver.4」、文書ファイリングソフトの「Presto! PageManager 8 Standard」、ユーティリティソフト「Epson Event Manager」および「Epson Copy Utility」が付属する。OSは、Windows XP Home Edition/XP Professional/2000 Professional/XP Professional x64 Edition/VistaとMac OS X v10.2.8~10.5xの両方に対応している。