Webサイトのデザインはユーザを惹きつけるという意味でその審美性が重要視されるのはもちろんだが、それ以上に実際の実効性が大切な検討点となる。サイトに訪れたユーザにユーザがもとめる情報をわかりやすく提供できているか、リンクの位置や提示方法は効果的か、現在よりも実効性の高いデザインがあるのではないか… 多くの場合、こういったデザインは作成側の推測や試行錯誤によって随時改訂が進められている。

今回Googleから、この試行錯誤の作業を手助けし、Webサイトを改善するためのツールGoogle Website Optimizerが公開された。Google Website OptimizerはもともとはGoogle AdWordsで提供されていたサービスだが、今回これが一般ユーザに対しても提供されることになった。

Google Website Optimizerでは見出し画像などのパーツを用意しておくことで、自動的に各種パターンの組み合わせで表示を実行し、どのパターンがどの程度効果的だったかのレポートを生成してくれる。自動的に分析が実施されるため手動でサイトを変更し自力でアナライズを実施する場合と比べて効果的なサイト分析が可能となる。

Googleは自社のサービスを開発するにあたって、アクセスのうち一定の割合に対していくるかの新しいサービスを試し、その結果の良し悪しで次に提供するサービスを模索するといった取り組みを実施している。いわば今回一般公開されたGoogle Website Optimizerは、こうしたGoogleの取り組みを扱いやすい形で一般ユーザに公開したものだ。Webサイトのアクセス率向上や効果的なユーザの誘導を検討している場合、Google Website Optimizerの活用を検討してみるといいかもしれない。