The Apache OpenEJB teamは13日(米国時間)、OpenEJBの最新版となるApache OpenEJB 3.0 finalを公開した。OpenEJBはJavaで開発されたEJB 3.0実装。スタンドアローンでも動作するが、軽量で組み込み用途での利用が可能なように設計実装されている。すでにApache GeronimoやIBM WebSphere AS CE、Apple WebObjectsなどで採用されている。

OpenEJB 3.0 finalではコードベースの洗練が実施されておりより堅牢なものになったとされている。サポートしているバージョンはEJB 3.0にはじまり2.1、2.0、1.1。Windows XP (JDK 1.5)、Windows XP (JDK 1.6)、Linux (JDK 1.5)、Linux (JDK 1.6)、Mac OS X (JDK 1.5)、Mac OSX (JDK 1.6)のプラットフォームごとにスタンドアローン、組み込み、Tomcat (6.0.14、6.0.13、6.0.10、6.0.9、5.5.26、5.5.25、5.5.23、5.5.20)で試験が実施されている。

OpenEJB 3.0 finalで実現されたEJB 3.0新機能はアノテーション、ビジネスインタフェース、ノーホームインタフェース、DI、インターセプター、Java Persistence API、Service Locator、POJOスタイルBeans、JAX-WS Webサービスなど。OpenEJB 3.0でまだサポートされていないEJBの機能はJAX-RPCとCORBAとされており、CORBAについては将来の開発でサポートが計画されている。今のところJAX-RPCを実装する計画はない。

OpenEJB 3.0 finalはApache Tomcat 6や5.5に組み込んで使えるようになっているため、従来のWebアプリケーションにEJBのサポート機能を追加する目的でも利用できる。またCMPは内部的にJPAを通じて実行されるようになっているため、単一のアプリケーションでCPMとJPAの両方が使えるようになっている。

OpenEJBはEJBの機能を利用するためのコンポーネントとして魅力的な実装に仕上がっている。OpenEJB 3.0 finalの登場はEJB 3.0に準拠したアプリケーション開発を実施するにあたって興味深いものだ。EJBの活用を検討しえている場合にはOpenEJB 3.0を調査対象に加えるとよさそうだ。