JavaScriptやXMLを使ったWebアプリケーション開発向けの統合開発環境Spket IDEの開発はSpket Studioの開発チームによって継続されているが、7日(米国時間)、最新版となるSpket IDE 1.6.11が公開された。マイナーアップデートバージョンだが興味深い機能が追加されたので紹介する。

Spket IDEはEclipse IDEをベースにして開発されたリッチインターネットアプリケーション開発のための統合開発環境。ソースコードの入力補完機能、シンタックスハイライト機能、効率よくJavaScriptコードを作成するためのコンテンツアウトライン機能などが実現されている。スタンドアローンアプリケーションとしても Eclipse IDEプラグインとして動作する。

Spket IDE 1.6.11における注目の機能は次のとおり。

  • Ext開発を支援する新Extテーマビルダー、スクリーンショット、チュートリアルの導入
  • JavaScriptコードアシスト機能の改善
  • JavaScripキーワードおよび同エディタにおけるドキュメントビューに対するコードアシスト機能の追加
  • 括弧マッチの色設定機能の追加

Spket IDE - Ext Theme Builderスナップショット - ExtJS Blogより抜粋

Spket IDE 1.6.11で特に注目されるのはExtの新しいテーマビルダーが導入された点にある。なかでも新しいExtテーマビルダーで実現されているテーマカラーの簡単な調整機能が注目される。スライダーバーを使って色の微調整が簡単にできるように改善されており、以前よりも視覚的な調整が容易にできるようになった。ExtテーマはExtでアプリケーションを開発する際にアプリケーションと特徴づける特徴的な部分だ。Spket IDEで簡単にテーマを調整できるようになったことでExtの開発を後押しすることになりそうだ。

2007年7月16日(米国時間)にSpket IDE 1.6.0が公開され、以後マイナーアップデートを重ねている。マイナーアップデートだた対応するフレームワークを増やすなど重要な変更も多い。Spket IDEを採用している場合、これを機に最新版へのアップグレードを検討するとよさそうだ。