IBMは26日(日本・東京、インド・ムンバイ、ドイツ・ミュンヘン、米国・ニューヨークの各現地時間)、次世代エンタープライズデータセンター構築用メインフレームの新製品「IBM System z10」を発表した。IBM System z10は、System zメインフレームで初めてクアッドコアプロセッサ(同社開発)を採用。処理能力はおよそ1,500台のx86サーバに相当し、従来製品であるSystem z9に比べ同数のCPU構成では1.5倍、最大構成CPU構成では1.7倍の処理能力を発揮する。
また同社では、パフォーマンスの大幅な改善と消費電力、冷却費用、および設置面積の各要件を緩和し、1,500台のx86サーバを導入する場合に比べ、エネルギーコストを最大85%、設置面積を最大85%削減できるとしている。
IBM System z10には、OSの1つとして「z/OS」が搭載されるが、このOSには以下のポリシー主導型機能を備えている。
認証管理 | 特定のビジネスサービスや関連するITリソースに対してアクセスできるユーザーを認証、許可 |
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利用管理 | どのリクエストがミッションクリティカルか、適切な応答時間であるかを判断して、これらのニーズに基づいて資源の割当を行う |
ジャスト・イン・タイム機能 | 処理能力のレベルとスケジュールをあらかじめ設定し、プロビジョニングを自動的に実行 |
仮想化セキュリティ | 米国政府の最高レベルのセキュリティである評価保証レベル5(EAL5)を備える |
なお、日本においては「IBM System z10 Enterprise Class(EC)」を26日より出荷開始。その他の日本における発表/展開予定については未定。