広島県警はこのほど、ネットカフェの客席の間に"仕切り"を立て、見通しが困難な状態で客に飲食物を提供したとして、広島市内のインターネットカフェ2店舗と同店を経営している会社事務所、会社役員の自宅など8カ所を、風俗営業等の規制及び業務の適正化などに関する法律違反(区画席飲食店の無許可営業)の疑いで家宅捜索した。ネットカフェの仕切りを「違法」として風営法違反で捜査するのは全国初。

家宅捜索されたのは、広島市西区のサンコーと、同社が運営する広島市中区のインターネットカフェ2店舗など。広島県警の調べによると、見通しの良くない5平方メートル以内の客席を設ける場合は、広島県公安委員会の許可を得ることになったいるにもかかわらず、両店舗は2007年12月25日、区画された見通し困難な広さ約2~3平方メートルの客席において、飲食物を提供するなど無許可で営業した疑い。

同県警は両店舗に対し、2005年と2007年に数回指導したが、改善されなかった。県警では、「こうした狭い間隔で仕切った上での営業は犯罪の温床になる可能性がある」としている。