アドビ システムズとセルは12日、携帯電話などモバイル機器向けコンテンツをPC上で動作チェックするソフトAdobe Device Central CS3と連携し、最新のモバイル機器情報を提供するサービス「Adobe Device Central Premium Service」を今春からスタートすると発表した。同サービスの利用には1年間有効なアカウントの購入が必要で、価格は未定。

Device Central CS3はCreative Suite 3製品に含まれるアプリケーションで、画像やFlash Liteといったモバイルコンテンツの見え方、動作を各種モバイル機器ごとにシミュレートすることができる。ただ、これまでは国内のモバイル機器情報はやや古いデータしか利用できず、日本向けに情報の拡充が望まれていた。今回のサービス開始により、NTTドコモやau、ソフトバンクといった主要キャリアが2001年以降に発売した、ほぼすべての端末情報を含め、最新機種でも市場に発表されてから約2営業日以内で機器プロファイルがユーザーに提供される。

提供される端末情報は機器ごとの基本情報に加え、端末依存のフォントサイズ別動作検証、解像度別動画コンテンツ再生可否情報など、実際の端末で検証されたデータが1端末あたり最大1,000項目以上となる。これらデータベースへのアクセスはWebブラウザで行うことが可能だ。データベースの開発と運用はセルが行う。