1月27日(米国時間)、MySQL CTOにして主要開発者また創設者のひとりであるMichael Widenius氏がMySQLの新しいデータベースエンジンMariaを公表した。InnoDBの代替になるとみられる新しいストレージエンジンだが、機能の詳細にしては発表されていなかった。

Michael Widenius氏は2日(米国時間)、データベースの仕様や実装の詳細、作業の進展状況などMariaに関するほとんどの情報をまとめたページMySQLForge :: Worklog Search Resultsを紹介した。通常のドキュメントのようにまとめられたものではないが、どのような機能が実装されたかがほとんどまとまっている。Mariaの機能が気になっているアドバーンストユーザやデベロッパは同ドキュメントを一読されたい。

同ドキュメントでは特定の検索速度を極限まで引き上げる新しいデータインデックス機能に関する説明だけは公開されていない。同氏はこの機能については4月14日から17日にかけて米国カリフォルニア州サンタクララで開催されるMySQL Conference & Expo 2008で発表したいため、今は伏せてあるとしている。またパブリックワークログの依存関係が表示されていないが、これはいずれ修正して表示できるようになるようだ。

今回の発表でもっとも気になる情報が公開されなかったわけだが、新しいストレージエンジンMariaには、特定の検索を劇的に高速化するようにデータのインデックスを作成する機能が追加されていることが明らかになった。同機能はMariaの目玉の機能ということになりそうだ。現在InnoDBをエンジンとして採用している場合には、Mariaの同機能に注目しておきたい。