米Googleは1月31日(現地時間)、2007年度の第4四半期 (10-12月期)および通期の決算を発表した。売上高が前年同期比51%増、純利益17%増と、大幅な増収増益を維持したが、アナリストの予測を若干下回っており、オンライン広告に対する米経済の先行き不安の影響が懸念されている。同社CEOのEric Schmidt氏は「コア・ビジネスの堅調な勢いを示す業績である。新たなビジネス・イニシアチブもそれぞれ順調に伸びており、また営業コストのマネージメントも改善された」と安定した成長をアピールする。

第4四半期の売上高は48億3,000万ドルで、前年同期比51%増、前期比14%増だった。会計原則(GAAP)ベースの純利益は12億1,000万ドルで、希薄化後1株あたりの利益は3.79ドル。前年同期は10億3,000万ドルで、希薄化後1株あたり3.29ドルの利益だった。営業利益は売上高の30%に相当する14億4,000万ドル。

売上高の内訳は、Googleのサイトからの売上高が全体の65%となる31億2,000万ドル(前年同期比58%増、前期比14%増)。 Googleネットワークと呼ばれるAdSenseプログラムを通じたパートナーサイトからの売上高は、全体の34%の16億4,000万ドル(前年同期比37%増、前期比12%増)だった。

ペイドクリックは前年同期比30%増、前期比9%増。TAC (Traffic Acquisition Cost:トラフィック獲得コスト)が前期の12億2,000万ドルから14億4,000万ドルに増加し、広告収入全体に対する比率も前期の29%から30%になった。TACの91%に相当する13億1,000万ドルはAdSenseパートナーへの支払いだった。

米国以外の地域からの売上高は23億2,000万ドルで、売上高全体に占める割合は前期から変わらず48%だった。

2007年度通期では、売上高が165億9,000万ドルで前年度比57%の成長となった。GAAPベースの純利益は42億ドルで同37%増だった。