Aptanaは22日(米国時間)、AjaxサーバプロダクトとなるAptana Jaxerのベータ版を公開した。同社はAptana Jaxerが真の意味でAjax向けのサーバプロダクトとしては初のプロダクトだとしている。Aptana JaxerではAjax開発者向けの開発モデルが統合された。この結果、サーバにおいてもクライアントにおいても同じAjaxコードが記述できるようになった。同じAPI、同じJavaScript、同じHTMLをサーバにおいても使えるようになっている。
具体的な例を挙げると、WebブラウザでgetElementById()を使うといった処理をサーバサイドにおいても同じように使える。つまり、JavaScriptコードを記述したら、そのコードはクライアントサイドでもサーバサイドでも使えるということだ。同期的にしろ非同期的にしろWebブラウザからコールされる関数をサーバサイドで記述できる。
Aptana Jaxerの開発はAjaxの分野で著名な人物に声をかけて参加してもらったとされている。これまでクライアントサイドとサーバサイドでは違う技術が使われることが多かった(ただし、GWTのようにサーバサイド技術から自動的にクライアントサイドのコードを生成するといった仕組みのものもある)。Aptana Jaxerの特徴はこれをサーバレベルで対応し、サーバにおいてもクライアントサイドで使われるJavaScript技術が動作するようになっている点にある。
JavaScriptを得意としているWebデベロッパやフロントエンドプログラマにとってAptana Jaxerは有益なプロダクトだ。これまでクライアントサイドプログラミングで培ってきたテクニックをそのままサーバサイドアプリケーションの開発にも利用できる。同じく同社から提供されているAjax統合開発環境Aptana StudioにおいてAptana Jaxer向けの開発がサポートされており、統合開発環境から運用までの環境が整っている。