沖データおよび沖デジタルイメージング(以下ODI)は、「エピフィルムボンディング技術の実用化」により第5回新機械振興賞の「経済産業大臣賞」を受賞した。

新機械振興賞は、独創性、革新性、経済性に優れた機械工業技術の研究開発、実用化によって新製品の製造、製品の品質・性能の改善や生産の合理化に顕著な業績をあげた企業、研究開発担当者などに贈られる賞。

今回受賞となったのは、印字のための露光光源である発光ダイオードの発光に必要なエピタキシャル層を化合物半導体から剥離し、異種材料であるシリコンのドライバIC(駆動用回路)上に分子間結合力を用いて接合する「エピフィルムボンディング技術」。ODIは、世界で初めて実用レベルでこのエピフィルムボンディング技術を使ったLEDヘッドの量産化に成功した。

同技術によって開発された新型LEDヘッドは、従来のLEDヘッドに比べ体積が半減し省資源化を実現。さらにドライバICのチップシュリンク、ワイヤボンディング数の大幅削減し、また実装チップ数の削減やLED材料の最大活用など、生産工数や生産材料の削減によりコスト効率の向上につながる。これらの成果が高く評価され今回の受賞となった。