The Apache Wicket projectは11日(オランダ時間)、次期メジャーバージョンリリースへ向けた準備リリース「Wicket 1.3.0 RC1」を公開した。WicketはJavaで開発されたコンポーネントベースの軽量Webアプリケーションフレームワーク。HTMLとロジックを分離して扱えるという特徴があり、類似のWebアプリケーションフレームワークとは異なり設定ファイルや特殊なマークアップ、特殊な言語、特別なツールなどを使う必要がない。デザインとロジックの分離が明確なうえ、双方をジョイントする設定ファイルが不要である点が興味深い。
準備リリースからはAPIの変更がない。今後リリースされる準備リリースではバグ修正だけがおこなわれる予定だ。これまで1.2系を採用してきた場合は、準備リリースの様子を見ながら移行計画を立案されたい。1.3系へ移行するためのマイグレーションガイドもすでに公開されている。
既報のとおり、6月22日(米国時間)、同プロジェクトはApacheのインキュベータを卒業しトップレベルプロジェクトに昇格した。Wicket 1.3.0はApacheプロジェクト傘下でリリースされる最初のメジャーバージョンになる。