NTTアドは7日、SNSとミニブログ(短文メッセージを書き込む簡易ブログ)という2つのネットコミュニケーションサービスの利用実態についてのアンケート調査を実施、結果を公表した。調査結果によると、SNSユーザーは「反応をやりとりするつきあいに疲れた」などという理由から"SNS疲れ"を感じており、今後利用頻度を減らす意向であるユーザーも少なからずいることがわかった。

アンケートは、10代から50代のSNS利用者を対象に、10月12日から16日の期間中にWeb上で実施され、443名(ミニブロガー: 227名、SNSのみのユーザー: 216名)の有効回答があった。

現在のSNSの利用頻度は、51.0%が「従来同様」と回答、また「増えた」というユーザーは18.5%に留まった。一方「減った」というユーザは全体の30.5%で、今後「減らそうと思う」(16.5%)と消極的な意向のユーザも見受けられた。

その理由として、「他人のページを見たときに記録が残る」(25.6%)という回答が最も多く、SNSの特徴でもあるサービスが嫌煙されがちであることがわかる。また、「ホンネを書きづらい」(25.0%)、「飽きた」(23.8%)「(熟考して文脈を伝える)文章を書くことが負担」(21.9%)「反応(コメント返信など)を期待されるのが負担」(20.6%)が上位を占めるなど、読む側と書く側の双方、"SNS疲れ"を感じているようだ。

現在のSNS利用頻度は、以前と比べて変化しましたか?

今後SNSをどの程度利用していくと思いますか?

SNSの利用が減った/減らそうと思う理由として当てはまるものは?

SNSユーザーとミニブロガーの特性で大きく差が出たのは"友達"をどう捉えるかという点だ。「面識はある(会って会話をしたことがある)が本名は知らない」という関係も"友達"と言えるのがミニブロガー、一方のSNSユーザーは、面識はもちろん「意見や苦言をしてくれる」や「悩みの相談ができる」など"心のつながり=ソウルメイト"としての関係があってこそ"友達"の枠に組み込めるという。

あなたにとって"友達"と言えるのは?

また、利用時間や友達の登録数にも反映しており、SNSの利用時間が1日平均25.04分なのに対し、ミニブログは19.51分である。友達登録数は、SNSが平均22.9人、ミニブログは15.3人だった。このほか、ミニブロガーは、日記を書くことにSNSユーザーほど負担を感じていない様子で、同社では「自らが積極的に話題提供することで、コミュニティへの参加をはかっている様子が伺える」とコメントしている。

さらに、「利用経験(期間)の違いもあり一概には言えないところだが、ミニブログは全体公開が基本であり、友達登録にこだわらずに、気軽にいろいろな人とコミュニケーションを行っている可能性が高い」(NTTアド)と指摘し、ミニブログ流の"社交術"に関心を示した。

ミニブログとSNSの平均利用時間

ミニブログとSNSの友達の平均登録人数

ミニブログやSNSの利用法