JavaScriptで開発されたAjax Webアプリケーション開発フレームワークPrototypeの主要デベロッパであるMislav Marohnić氏は20日(米国時間)、実際の事例紹介を通じて、Prototype 1.5.0対応のコードを次期リリースとなる1.6.0対応へアップデートする方法(Upgrading to Prototype 1.6: real world examples)を紹介した。変更内容はパッチとして公開されているほか、同ページにおいて詳細説明が掲載されている。今回の発表は開発者にとってPrototype 1.6.0へ移行する際の重要な資料になる。関係者は紹介記事によく目を通しておきたい。

同氏は最近、Ruby on Railsで開発されたCMSシステム「Radiant」に対し、最新のPrototypeを使うような変更パッチを作成した。RadiantはRailsを活用することで迅速に構築できるという特徴をもったCMS。Ruby言語のサイトリニューアルされた際に新しく採用されたCMSシステムとして注目されたものだ。

次期リリースとなるPrototype 1.6.0は、現在広く採用されているバージョン1.5.0とはいくつかのAPIが異なっている。特にHashのAPIが変更された点は影響が大きく、単純にprototype.jsを入れ替えるだけではバージョンアップできない。このため、新機能や機能改善を目的として1.6.0へのアップグレードを検討している場合には、マイグレーション計画を作成する必要がある。

今回同氏が公開した「Upgrading to Prototype 1.6: real world examples」は実際のアプリケーションを例にして移行方法を説明したもので、移行を検討している場合にかなり貴重な資料となる。さらに同ページでは変更前と変更後がわかりやすくまとまっており、Prototypeが1.5.0から1.6.0へバージョンアップすることで記述の簡素化や理解しやすい表記へ変更されていることがよくわかる。