このほど、MySpace中国のCEOである羅川氏、新東方教育科技集団(以下、新東方)総裁の愈敏洪氏、新東方在線のCEOである孫暢氏の3氏による中国語と英語によるトークショー(談話秀)が北京大学で開催された。このトークショーにて、MySpace中国と新東方が正式に戦略的パートナー契約を締結したことが発表された。

MySpace中国と新東方は今後、中国のユーザーに向けて「MySpace.cn」をプラットフォームとする新たな英語コミュニティを開設し、全国規模で英語の普及を図っていく。それとともに2億人を超える世界のMySpaceユーザーと中国ユーザーとの交流や、中国文化の世界への普及を加速させたいとしている。

トークショーの冒頭では、両社の事業協力の第一弾として、新東方の人気教師である範猛氏と劉一男氏の名にちなんだ「猛・男」講師チームが披露された。同チームはMySpace.cnに専用スペースを設け、ユーザーからの英語関連の質問に答えるという。

新東方の愈氏は、「新東方は全国規模の英語普及に努めてきたが、さらに加速させるため、より理想的な普及チャンネルと教育プラットフォームを追求してきた。MySpace中国との提携により、中国人と外国人が交流しながら学習する新たな機会が増えると信じている。英語学習はこれまでにも増して、インタラクティブな、個性あるものになるだろう」と、今後の事業への期待を表明した。

MySpaceは今年4月に中国に進出した。6月初めにはリアルタイムチャットの「MySpace IM」を開設し、7月初めにはMSN中文網と提携したコミュニティチャンネルを開設。また、7月中旬にはChannel[V]と共同で中国語オリジナル音楽チャンネルをスタートした。

今回の新東方との戦略的パートナー締結も、まさにこの延長線にある。今後も、中国における新たなコミュニケーションプラットフォームを構築し、中国ユーザーと国外ユーザーとの交流を拡大させつつ、さらなるユーザー確保と市場基盤の強化を行っていくことが予想される。