富士通は3日、大手通信事業者Pacific Crossing Limited(以下、PCL)からPC-1太平洋横断光海底ケーブルネットワーク(以下、PC-1ネットワーク)を増設する商談を受注したことを発表した。PC-1ネットワークは、日米間を結ぶ全長2万1,000kmの光海底ケーブルシステム。今回の増設で伝送容量は約2倍に増強され、急増する太平洋間のデータトラフィックを支えるものとなる。
PC-1ネットワークは、海底に4区間敷設された4対の光ファイバと、日米4カ所のケーブル陸揚げ局(ワシントン州ハーバーポイント、カリフォルニア州グローバービーチ、茨城県阿字ヶ浦、三重県志摩)で構成されている。今回の増設では、既存のケーブル容量が大幅に増強され、各ケーブル陸揚げ局に富士通の光波長多重海底端局装置「FLASHWAVE S650」が設置される。これにより、既存のトラフィックに影響を与えずにネットワーク各4区間の伝送容量が毎秒200Gビット増設され、ネットワーク全体の伝送能力が増強される。
PC-1ネットワークは、2008年第1四半期までにネットワークの各区間の容量が毎秒390Gビットに、2008年第2四半期までに毎秒490Gビットまで増強される予定だ。