ネットレイティングスは15日、無料で配信しているメールマガジン「Nielsen//NetRatings レポーター」の8月15日号で、7月のウェブサイト利用動向を調査したレポートを発表した。

調査によると、7月のウェブサイト利用動向で、利用者数の対前月比の伸び率トップは、台風4号の影響で利用者数600万9,645人を集めた「Yahoo!天気情報(typhoon.yahoo.co.jp)」で、伸び率696.4%だった。

2位の「asahi.com(www2.asahi.com)」(利用者数178万8,967人、伸び率476.3%)は通常のドメイン(www.asahi.com)とは異なるが、夏の高校野球をはじめ、参院選のコンテンツも配信した結果、伸び率が増加したと分析されている。以下、3位に「mixi動画」(同152万1,158人、390.0%)、4位に「脳内メーカー」(同217万4,613人、298.3%)がランクインした。

また、6位には「Yahoo!みんなの政治(seiji.yahoo.co.jp)」がランクイン。7月29日に行われた参議院議員選挙投票の影響を受け、利用者数が167万6,487人、184.8%の伸び率を示した。また、そのうちの30%が、同サイト内のコンテンツで、登録されている国会議員に対して項目別の5段階評価やコメントをユーザーが投稿でき、他のユーザーの投稿に対して支持、不支持といった選択を行うことができる「みんなの議員評価」を閲覧していた。

ネットレイティングスのレポートによると、その他の政治関連サイトでは目立った動向が見られなかったものの、公職選挙法に抵触するおそれがあるとして、従来は選挙公示後に政党や候補者がウェブサイトの更新を自主規制していた選挙活動が、今回の参院選では各党が街頭演説や遊説の内容を掲載するなど、公示後も更新を行う動きが見られたという。

ネットレイティングスのアナリスト・鈴木成典氏は「今後、インターネットによる選挙運動が解禁された場合に、選挙運動や投票行動にどのような変化が現れるかは興味深い」とコメントしている。

また、それ以外の目立った動きとしては、「イザ!(www.iza.ne.jp)」の利用者数が5月から7月にかけて増加しており、ネットレイティングスでは、特に6月半ば以降に「Yahoo!ニュース(headline.yahoo.co.jp)」を直前参照サイトとしている利用者の割合が大きく増加している点を主な原因と分析している。