米The New York Times誌の電子版NYTimes.comは8日、「Freakonomics blog」と独占提携を結び、NYTimes.com内のコンテンツとして同ブログを掲載することを発表した。

「Freakonomics blog」は、2005年に発売した『Freakonomics: A Rogue Economist Explores the Hidden Side of Everything』がベストセラーとなった、Stephen J. Dubner氏とSteven D. Levitt氏が同年3月に開設したブログ。今回の提携により、NYTimes.com内のOpinion部門のコンテンツとして、「Freakonomics blog」が採用される。ブログ内の記事には、動画、コンテスト、Q&Aなどのユーザー参加型のコンテンツも盛り込まれる。

Stephen J. Dubner氏はNY在住のジャーナリストで、現在は主に『Times』や『The New Yorker』で執筆している。Steven D. Levitt氏は、シカゴ大学の経済学部教授で、The Becker Center on Chicago Price Theoryのディレクターも務める。また、2004年に40歳以下の米国で最も影響力のあるエコノミストに贈られる"John Bates Clark Medal"を受賞。最近では、『Time magazine』誌が選んだ"100 People Who Shape Our World"のひとりに名を連ねている。

米Nielsen//NetRatingsの調査によると、NYTimes.comの2007年6月の月間ユニークユーザー数は1,200万5,000人で、米国内で最もアクセス数が多いニュースサイト。NY Timesが外部ブログを自社媒体の一部として採用するのは、今回が初めてとなる。NYTimes.comのシニア・バイス・プレジデントでゼネラルマネージャーのVivian Schiller氏は「Freakonomics blogとの提携は、コンテンツ拡大という我々の戦略のひとつ。このブログは、NYTimes.comに自然に適合する。というのも、我々の読者同様に、Freakonomicsの読者は非常に好奇心が強く、日々のトピックに関心があるからだ」とコメントしている。