14日(米国時間)、SecureJSHの最新版となる「SecureJSH 1.0」が公開された。SecureJSHはJavaで実装されたSSH実装。サーバサイドにおけるRFC-4251 SSH 2.0プロトコルを実装しており、サーバサイドで動作しているJavaアプリケーションに対してSSHアクセスによる監視業務や開発業務を提供する。
プロダクト自体はThe BSD Licenseのもとで提供されている。SSHでサーバに接続して操作する要領で、SecureJSHでJavaアプリケーションに接続してJavaプログラムをコンパイル/実行できるという特徴がある。
SecureJSHにおける主な特徴は次のとおり。
- Linux/FreeBSDで使われるシェルのようにインタラクティブに動作し、プロンプトからそのまま複数行のJavaソースコードを入力してそのまま実行できる。コンパイルは透過的に実行されるため、シェルを使っている感覚でJavaプログラムを実行することが可能
- サーバサイドにおけるRFC-4251 SSH 2.0プロトコルを実装しているほか、公開鍵認証機能が実装されている。同機能を活用すると毎回パスワードを入力しなくとも済むようにできる
- JSR-199 Java compiler APIを実装しているため、Javaソースコードをダイナミックにコンパイルして使用できる(Javaアプリケーションが動作しているJavaのバージョンと同じ機能が使える)
- 1つのJava仮想マシンに対して複数のSecureJSHサーバを起動可能
SecureJSHが動作するにはJDK 6.0またはJRE 6.0が必要。JavaアプリケーションからSSHサーバに接続するといったライブラリはあるが、自身がSSHサーバとして動作し、しかもJavaソースコードをそのままコマンドのように実行できるシェル環境を提供するという意味でユニークなプロダクト。安全に接続できること、インタラクティブにJavaプログラムの実行ができることなど、開発業務から管理業務、プログラミング学習まで幅広い活用が期待できる。