日本IBMは11日、企業のSOA(Service-Oriented Architecture)環境への移行を支援するインフラストラクチャコンサルティング、およびSOA環境の設計/導入を支援するサービスを8月1日に開始すると発表した。同社では、全世界のIBMで培われたSOA環境の構築スキルやノウハウを標準化し、3種類のサービスとして提供する。
提供される3種類のサービスは以下の通り。
- IBM SOAインフラストラクチャー・コンサルティング・サービス - インフラストラクチャー・ストラテジー&プランニング・ワークショップ(以下、ストラテジー&プランニング・ワークショップ)
- IBM SOA インフラストラクチャー・コンサルティング・サービス - インフラストラクチャー・レディネス(以下、インフラストラクチャー・レディネス)
- IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンス設計構築支援サービス
ストラテジー&プランニング・ワークショップは、SOAの専門コンサルタントがクライアント企業内で開催する3日間のワークショップ。「CIR(Component Infrastructure Roadmap)」と呼ばれるIBM独自の手法により、SOAシステムへの移行計画の優先順位や対応期間を記載した「インフラストラクチャー・ロードマップ」を提出し、必要なITサービス、プロセス、組織、情報およびツール類を明確化するコンサルティングを行う。
インフラストラクチャー・レディネスは、SOA化の具体的な計画を所有するクライアントに対して、SOAの実践的な展開を支援するコンサルティングサービス。複数回におよぶレビュー/セッションを開催し、クライアントの現状のIT環境を分析、すでに検討中のSOA化の計画と理想的なSOAアプローチの比較やギャップを分析し、移行計画やロードマップを提供する。
IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンス設計構築支援サービスは、SOAの通信基盤として、IBMのミドルウェア製品「IBM WebSphere DataPower SOAアプライアンス」をクライアントのITインフラに実装することにより、アプリケーションやサービス間の連携を可能にする実装サービス。システムの現状把握から、システム要件の確認、アプライアンス製品をクライアントのインフラに組み込むための設計から実装までをトータルソリューションとして提供する。