オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は6日、64/32ビット両モードに対応した財務会計システム「勘定奉行V ERP」をはじめとする統合型基幹業務システム「奉行V ERPシリーズ」を発表した。販売開始は10月。同製品は日本で初めて基幹業務ソリューションとして「Certified for Windows Vista ロゴ」を取得している。

「奉行V ERPシリーズ」は、中堅/中小企業を対象にした従来品「奉行21シリーズ」の上位に位置づけられており、より多機能/高機能化を要求される企業に向けた新製品。従来、カスタマイズで対応していた要望の多い機能をパッケージ化し、スクラッチを極限まで減少させることで、納期とコストのカットを実現している。

Windows Server 2008にも対応を予定しており、サードパーティ製のソリューション、ツールの拡充を行うため、開発環境などの情報を公開する。また、将来的には中小企業向けの提供としてSaaS(Software-as-a-Service)対応も予定している。

発売当初の構成は以下の8製品。

  • 財務会計「勘定奉行V ERP」
  • 人事・給与「給与奉行V ERP」「人事奉行V ERP」「法定調書奉行V ERP」
  • 販売管理「商奉行V ERP」「蔵奉行V ERP」
  • 統合運用管理「BACKUP奉行V」「OBC Management Studio」

このうち、「OBC Management Studio」は、シリーズにより統合されたデータに対し、包括的な運用と高可用性を強化するために開発された統合運用ツール。ユーザーの細かな権限設定、部門セキュリティ、Active Directory連携、ログ管理の統合が可能で、シリーズに登録されたすべてのユーザーを一元管理。内部統制構築/運用のためのソリューションとして、強固なセキュリティと運用性を両立させている。

また、2008年4月以降はシリーズ拡充のための新製品「就業奉行V」「固定資産奉行V」「申告奉行V[法人税・地方税編]」「勘定奉行V用-電子申告オプション」などが続々と販売される予定。

製品カテゴリは3段階。価格は、1ライセンス版の「奉行V ERP Single Edition」が71万4,000円から、ネットワーク対応の「奉行V ERP Standard Edition」が5ライセンス/189万円から、カスタマイズ ネットワーク「奉行V ERP Advanced Edition」が220万5,000円から。