Red Hat, JBossは2日(米国時間)、JBoss Portalの最新版となるJBoss Portal 2.6を公開した。JBoss PortalはJavaで開発されたエンタープライズ向けポータルインフラストラクチャ。ホスティングサービス、ポータルWebインタフェース、パブリッシュ機能、コンテンツ管理、ユーザエクスペリエンスのカスタマイズなどの機能を提供する。
JBoss Portal 2.6における主な特徴は次のとおり。
- Google Gadgetsへの対応: 2.6ではGoogle Gadgetsをポートレットとして扱うためのかんたんな方法を提供
- アドバンスドパーソナライゼーション: 2.0から提供されているユーザごとにポートレットを提供するパーソナライズ機能をさらに拡充(パーソナルユーザダッシュボードにおけるパーソナルテーマの導入、ユーザ生成によるユーザインタフェースの拡充など)
- LDAP統合機能の追加: 2.6以前のバージョンではユーザ認証を実現するためにJAASモジュールを開発してLDAPと連系するといった必要があったが、2.6ではLDAPサーバとの連系機能があらかじめインストールされているため連結が容易になっている。サポートしているLDAPサーバはRed Hat Directory Server、OpenDS、OpenLDAP
- WSRPサポートの追加: 機能拡張を可能にするWSRPサポートを追加
- CMSワークフローの導入: JBoss jBPMを活用したCMSワークフロー作成機能を導入
- ユーザビリティの改善
2.6で実施された機能追加は特にユーザエクスペリエンスを向上させることに重きがおかれている。パーソナライズ機能の拡充、ユーザビリティの改善、LDAP統合の簡易化、Google Gadgetsへの対応などは大きな特徴と言えるだろう。従来のバージョンを使っている場合はJBoss Portlet Swapの活用とともに2.6へのアップグレードを検討されたい。