The Eclipse BIRT teamは29日(カナダ時間)、BIRTの最新版である「BIRT 2.2」を公開した。BIRT(Business Intelligence and Reporting Tools)はEclipseプラグインとして開発されているレイポーティングシステム。レポートレイアウト、データアクセス、スクリプティングなどの機能を提供しているほか、アプリケーションと連動してWeb/PDF形式のレポートを生成することができる。

BIRT 2.2はEclipse Europa 関連プロジェクト同時リリースの一環として公開されたメジャーリリース。2.2における注目の機能は次のとおり。

  • ダイナミッククロスタブサポートの追加
  • Web Service ODAサポートの追加
  • 新しいBIRT Tag Libraryの追加
  • Report Examples Viewの追加
  • XLS Emitter/Word Emitter/PPT Emitter/Postscript Emitterの導入
  • さまざまなチャート描画をサポートするBIRT Chartデプロイメントの導入とチャート処理の改善、新しいチャートタイプ/チャートサンプルビューの追加
  • Dynamic Connection Profilesの導入
  • Linking Cascading Style Sheets機能の導入
  • Highlight Style機能の導入
  • WTPプロジェクトの作成をサポートするBIRT Web Project Wizardの導入
  • データアクセスの方法を提供するOpen Data Access (ODA) Project Wizardsの導入
  • XML Source Editorの改善
  • BIRT Viewerの改善
  • Joint Data Setの改善
  • Report Parameter/Property Editorの変更
  • Flat File Data Sourceの変更

このほかさまざまな改善とバグの修正が実施されている。UIが大幅に改善されている点はもちろんだが、レポーティングシステムでは複数のデータソースへの対応と豊富なチャート表現、出力するデータ形式の種類などが重要になってくる。BIRT 2.2はその点において十分に期待がもてるリリースだ。以前のバージョンである2.1や2.1.1を使っている場合はCallistoからEuropaへのアップグレードも含めてアップグレードを検討されたい。