アビームコンサルティングは26日、日系企業の海外拠点や子会社の日本版SOX法対応を支援する新部門「J-SOXイニシアチブ」を設立したと発表した。約200名のコンサルタントを配し、グローバルレベルでの日本版SOX法対応への支援体制を強化する。

2008年4月1日から上場企業と連結子会社を対象に適用される同法においては、財務評価に大きな影響を及ぼす可能性のある企業の拠点に対して、内部統制の整備運用と評価体制の構築が求められるため、海外拠点や海外子会社の一部も対象範囲となる可能性がある。

アビーム コンサルティングは、これまでもクライアント企業の海外拠点に対し、現地言語で各種コンサルティングを提供してきたが、日本版SOX法に対応するため、今回新部門「J-SOXイニシアチブ」を設立。すでにサービスの提供を開始しているという。

「J-SOXイニシアチブ」の具体的な取り組みとしては、同社の各地域代表の主導のもと、全社統制、業務プロセス統制、評価や改善などの方法論、ソリューションなどを開発。迅速な情報・ナレッジの共有やコンサルタントの教育、アライアンス企業との協業などを行う。

内部統制コンサルタント200人の中でも、海外で活動しているバイリンガル/マルチリンガルのほとんどは、米国版SOX法対応の経験を持ち、日本版SOX法についてのトレーニングを受けている。また、同社の持つ方法論「ABeam ICMS Framework」を活用、高付加価値な内部統制構築サービスを迅速に提供しているという。