米Hewlett-Packard(HP)は6月18日(現地時間)、現在米ネバダ州ラスベガスで開催されているユーザー企業向けカンファレンス「HP Software Universe 2007」において、同社のBTO(Business Technology Optimization)ソリューションを強化する最新ソフトウェア/サービス群を発表した。これら製品群は、企業のITを使ったビジネスプロセスを最適化し、そのパフォーマンスを高めることを目的とする。

ソフトウェア/ミドルウェア事業の大幅強化を狙うHPにとって、BTOは米Mercury Interactive買収によって獲得した資産を引き継いだ主力事業の1つ。今回は、昨年2006年12月にオーストリアのウィーンで開催されたHP Software Universeでの製品アップデートに次ぐ大きなものとなる。最新のBTO製品群では、「Quality Management」「Service Management」の2つのソリューションに加え、インテグレーション関連の製品ポートフォリオが強化されている。

  • Quality Managementソリューション

    ソフトウェアのより頻繁なリリースを可能にする"アジャイル・テスト"機能を強化した「HP Quality Center」ソフトウェアに加え、「HP LoadRunner」ソフトウェアを含むパートナー向けの開発支援環境を提供する「HP Quality Management Ecosystem」、最適なソリューションやサービスを集めた「HP Quality Factory Services」などが含まれる。

  • Service Managementソリューション

    「HP Change Control Management」「HP Configuration Management」の2つのSoftware Center製品に加え、同製品向けの最適なコンフィグレーションをまとめた「HP Best Practices for Service Center」、業界標準のITIL v3やCOBITをサポートしたサービス管理フレームワーク「HP Service Management Framework」などで構成される。事例として紹介された米Northwest Airlinesは、Windows Vista展開時でのビジネスリスク低減に効力を発揮するとコメントしている。

HPではこのほか、ヘルプデスクやビジネスサービス管理などと統合されたCMDB(Configuration Management DataBase)製品「HP Universal CMDB」、他のSoftware Center製品と連携してサービス管理を行う「HP Service Center Software」などのアップデートを発表した。