NTTデータイントラマート(以下、イントラマート)とNTTデータは7日、イントラマートが東証マザーズ市場に上場したことを発表した。イントラマートは、Webアプリケーション構築用フレームワーク「intra-martフレームワーク」やそれに対応したコンポーネントの開発/販売などを行っている企業。1700社以上で導入され、国内売り上げトップ100社のうち34社で利用されているという実績を誇る。

NTTデータイントラマート 代表取締役社長 中山義人氏

イントラマートは、1998年にNTTデータの社内ベンチャー制度を利用し、中山義人氏をはじめとする3名によって事業をスタート。Java EEベースのフレームワーク「intra-martフレームワーク」を販売し、Javaの普及とともに売り上げを伸ばしてきた。

intra-martフレームワークの特徴の1つとして、Seasar2などのオープンソースプロダクトを積極的に活用している点が挙げられる。これにより、「開発コストを削減し、販売価格に低下させることができた。こうした活動が結果業績向上に寄与している」(中山氏)という。

今後は、9年以上に及ぶフレームワーク/コンポーネント開発で得たノウハウをSOAの分野で展開する予定。具体的には、グループウェアや販売管理ソフトウェアなどをSOAのサービスとして提供し、ソフトウェア開発の簡略化/短納期化をサポートしていく構えだ。

また、同社は併せて、顧客と販売パートナーの拡充にも力を入れていく意向を示しており、導入企業1700社/販売パートナー83社という現在の数字を、それぞれ2000社/93社にまで伸ばすことを目標に掲げている。

なお、イントラマート株の売り出し価格は18万5,000円。7日より取引を開始しているが、初日は買い気配のまま値が付かなかった。