The Wicket teamは22日(米国時間)、Wicketの最新版となる「Wicket 1.2.6」を公開した。Wicketは、Javaで開発されたコンポーネントベースのWebアプリケーションフレームワークで、現在、Apache Software Foundation(ASF)に対してIncubatorプロジェクトとして申請されている。
1.2.6は、1.2系列に対するマイルストーンリリースと位置付けられる。次期Wicketリリースとして1.3のリリースが迫っており、今回の1.2.6が実質的に1.2系最後のリリースになるとみられる。変更内容はバグ修正が中心だが、いくつかの改善や機能追加も施されている。
バグ修正に関してはきわめて重要な問題に対応している。これは、「ごく稀に本人以外のセッションを使ってWebページを表示できることがある」というもので、スレッドの処理中に実行したリソースのクリーンアップが失敗した場合に発生することがあるという。
ASFに対してIncubatorプロジェクトとして申請中だが、本リリースはASF以外からのリリースと位置付けられる。バグ修正が重要な意味をもつため、Wicketユーザは迅速に1.2.6へのアップグレードを実施されたい。