蓄電池を設置したいけれど、本当に自宅に必要なのかわからず、導入を迷っていませんか。
太陽光発電でつくった電気を貯めて電気代を節約したり、卒FIT後の売電収入減に備えたりと、蓄電池にはさまざまなメリットがあります。
一方で、「導入して失敗した」「思ったほど効果がなかった」と後悔する人がいるのも事実です。
この記事では、蓄電池の導入をやめたほうがいいとされる理由や、導入で失敗しやすいケースを解説します。さらに、反対に導入をおすすめできる家庭の特徴についても紹介します。最後まで読めば、あなたの家庭に蓄電池が必要かどうかを判断できるはずです。
- 導入をやめたほうがいいと言われるのは、利用環境次第では複数のデメリットを受けてしまうから
- 蓄電池をやめたほうがいい4つのケースに当てはまる場合も要注意
- 導入がおすすめなのは蓄電池の補助金を活用できる、太陽光発電設置済みの人
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蓄電池はやめたほうがいいと言われる理由

蓄電池がなぜ「やめたほうがいい」と言われるのか、その代表的な理由が次の5つです。
- 初期費用が高額だから
- ランニングコストが必要だから
- 期待したよりも節電効果を得られないことがあるから
- 停電時に電力をすべて補えるとは限らないから
- 発電量が下がる場合があるから
初期費用が高額だから
三菱総合研究所の調査によると、補助金を加味した価格相場は、1kWhあたり工事費も込みで12.1万円です。

結果とりまとめ(案)
平均の価格は年々低下傾向にあるものの、メーカーや設置場所によって総額には大きな差があります。
また、同資料によると補助金を活用しないケースでは、蓄電池は15万~20万円/1kWh、工事費は2万円/1kWhとされます。10kWhの蓄電池を導入する場合、購入と設置には170万~220万円程度が必要です。
こうした高額な出費は、家庭の負担として決して小さくありません。だからこそ、導入前には「何年で元が取れるのか」「ライフスタイルに合った容量か」といった長期的な費用対効果をしっかり検討する必要があります。十分なシミュレーションをせずに導入してしまうと、「高いお金を払ったのに思ったほど節約できなかった」と後悔してしまうリスクがあるので注意が必要です。
ランニングコストが必要だから
家庭用蓄電池も、冷蔵庫や洗濯機などの家電と同じように寿命があります。一般的には10〜15年ほどで買い替えが必要とされ、その間も不具合や劣化を防ぐために定期的なメンテナンスが欠かせません。
メーカーによっては、保証期間内であれば点検や修理が無料、あるいは割引価格で受けられます。しかし保証が切れたあとにトラブルが発生すると、費用は自己負担です。定期メンテナンスには5〜10万円程度、さらに部品交換が必要になれば数十万円規模の出費になることもあります。
「導入すれば電気代が安くなる」と思っていても、こうした維持費を考慮しなければ、思わぬタイミングでまとまった費用が発生し、「こんなはずじゃなかった」と感じてしまうかもしれません。
期待したよりも節電効果を得られないことがあるから
蓄電池を設置すれば、電気代がゼロになるわけではありません。設置する環境や電気の使い方によっては、十分な節電効果を感じられないケースもあります。
太陽光発電と併用する場合、日中に発電した0円の電気を夜間に活用し、家庭消費の割合を上げることで節約効果が期待できます。しかし日中にもエアコンなど消費電力の多い家電を頻繁に使う場合は、思ったように蓄電池へ充電できずに夜間の節電効果を得られないことがあります。
また、蓄電池単体で節電効果を得られるのは、深夜帯などに電気料金が安くなるプランを契約している場合のみです。使い方や蓄電池の容量をよく検討しないと、期待したよりも節電効果を得られず、導入を後悔する可能性があります。
停電時に電力をすべて補えるとは限らないから
蓄電池の容量には限りがあるため、停電中にすべての電力を補える前提で導入すると、後悔する可能性があります。特に長時間の停電となると、エアコンやIHクッキングヒーターなど、消費電力の大きな家電を使い続けることは難しいでしょう。
また、家全体をカバーしつつ、普段と同じ生活を送れるようにするには、エアコンなどにも対応している全負荷型の蓄電池を選ぶ必要があります。家の一部分だけに対応する特定負荷型と比べると値段が高く、容量が大きいため設置スペースも必要です。
この点を理解しないまま「停電時もいつも通りに生活できる」と期待すると、実際の停電時に「思ったより電気が持たなかった」と後悔につながります。蓄電池導入の目的を明確にし、ライフスタイルに合っているかを確認することが大切です。
発電量が下がる場合があるから
蓄電池の種類や設置方法によっては、太陽光発電の発電量がわずかに下がる場合があります。
太陽光パネルで発電した電気を、自宅の環境で使えるように調整する機器のことを、パワーコンディショナ(パワコン)といいます。このパワコンが、太陽光発電の効率を大きく左右します。
太陽光パネルと蓄電池のパワコンが一体になったハイブリッド型蓄電池は、連携効率が高い一方で、負荷が大きくなってしまうケースがあります。結果としてパワコンの劣化が早まったり、発電量が下がったりするケースがあるとされています。
こうした事態を避けるためには、蓄電池と太陽光パネルの相性に詳しい業者を探す必要があります。導入前は複数の業者に相談したうえで、家庭の太陽光パネルに合った最適な製品を提案してもらいましょう。

蓄電池をやめたほうがいい4つのケース

ここからは、特に蓄電池の導入を慎重に考えるべき4つのケースを詳しくみていきましょう。
- もともと電気料金が安い
- 蓄電池の設置スペースがない
- 引越しの可能性がある
- 太陽光発電を導入していない
もともと電気料金が安い
蓄電池は太陽光発電で得た電気を貯めておき、消費量が増える夜間や悪天候時に活用することで、電気料金を削減できることが大きなメリットです。しかし、もともと電気料金が安い家庭では、蓄電池の恩恵を十分に受けられずに高額な初期費用が無駄になってしまう可能性があります。
例えば、共働きや一人暮らしで日中は誰もいない場合は、貯めた蓄電池の電気を有効活用する機会が限られます。結果として電気料金がお得に済む反面、蓄電池のメリットを生かし切れないため、導入すべきか慎重に検討することが必要です。
蓄電池の設置スペースがない
製品によって異なりますが、一般的に設置に必要な面積はエアコン室外機1~2台分です。また、その重さは60~250kgと非常に重いため、設置場所の確保が重要になります。
さらに、安全な運用のためには定期的なメンテナンスや修理が必要になるため、適切な広さの確保はとても重要です。設置スペースがない状態で無理に導入を進めてしまうと、放熱がうまくいかないなど故障の原因になるほか、配線工事といった追加費用が発生する可能性があります。
引越しの可能性がある
設置してすぐ、あるいは数ヵ月ほどで引っ越す可能性がある場合には、初期費用を回収しきれない恐れがあります。
家庭用蓄電池の初期費用は、工事費を含めると100万~300万円近くかかることも少なくありません。電気代節約で元を取ると考えると、10年近く使わなければ初期費用が回収されないこともあります。
また、家庭用蓄電池は基礎部分に本体を固定し、さらに配線工事をおこなって接続する定置型が主流です。蓄電池を引越し先に持っていくことも可能ですが、重量が60~250kgと重いため、取り外し工事や輸送費など追加費用を覚悟しなければなりません。結果として初期費用の回収が先延ばしされます。
また、家の売却を予定している人も注意が必要です。家の購入希望者にとって蓄電池がメリットになるとは限らず、ランニングコストを懸念して購入に至らないケースもあります。今後のライフプランも考慮して導入を決定することが大切です。
太陽光発電を導入していない
蓄電池は、太陽光発電と組み合わせることで高い節電効果を発揮します。
太陽光発電がない場合でも、時間帯によって料金がお得になる電気料金プランを活用すれば、ある程度の節約が可能です。しかしこの方法だけでは大幅な節電効果は期待できません。
また、初期費用の回収を早く進めたい場合、蓄電池だけでは難しいでしょう。なぜなら太陽光発電と異なり、単体では発電できないからです。太陽光発電があれば、家庭消費のほか売電による利益で初期費用を回収しやすくなります。導入の目的をあらためて確認し、一度保留にしたり、太陽光発電と同時導入を検討したりすることで失敗を防げます。
太陽光発電が向いているのか、やめたほうがいいのかで悩んでいる人は、次の記事もおすすめです。


蓄電池の導入がおすすめの人とは?

蓄電池の設置をやめたほうがいい理由や注意すべきケースもありますが、決して蓄電池は無駄な買い物ではありません。ここからは、以下の蓄電池の導入を検討すべき人の特徴を解説します。
- 補助金が使える人
- 停電対策を重要視したい人
- 太陽光発電を導入済み、または検討している人
補助金が使える人
蓄電池の導入費用は高額になりがちですが、国や自治体の補助金制度を活用することで費用を大幅に下げられます。
国がおこなう令和7年度(2025年)DER補助金は、予算額に達したため受付終了済みです。しかし新たな公募が始まる可能性もあるため、定期的に情報をチェックしておきましょう。
また、自治体によっては独自の補助金制度を設けているところも多いです。例えば、東京都では家庭における蓄電池導入促進事業/災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業が実施されています。条件を満たす場合、蓄電池パッケージの導入に12万円/kWh、増設に8万円/kWhなど、導入内容に応じた助成金を受け取れる制度です。
補助金や助成金は年度内でも条件が変わったり、予算が終了すると締め切られたりします。最新の情報に基づいて早めに申請し、業者に代行してもらう場合でも進展や提出期限の確認を怠らないようにしましょう。
全国の補助金・助成金制度については、以下の記事で詳しく紹介しています。どの制度が活用できそうか見極める際に活用してください。


停電対策を重要視したい人
蓄電池の電力は、停電時に活用できるのも大きなメリットです。非常時でも照明や家電を一定時間使えるため、災害時の不安を減らせます。
また、災害時に自宅の安全が確保されている場合は、在宅避難する際にも蓄電池が役立ちます。電気という確保の難しいライフラインを補えるためです。医療機器を使用している場合や、高齢者、乳幼児、ペットがいる家庭にとっては、万が一の備えとして導入する価値が高いでしょう。
太陽光発電を導入済み・または検討している人
蓄電池と太陽光発電は、組み合わせて活用することで節電効果や停電時の備えをより高めることができます。
太陽光パネルの節電効果として、発電した電力を自家消費できるだけでなく、余った電力を電力会社へ売却することで、さらに電気代の削減につなげられます。しかし近年は売電価格の低下が進んでおり、売るよりも家庭消費したほうがお得になる可能性が高いです。蓄電池があれば晴天時に充電しておき、夜間や曇天時に電気を活用できます。
また、どちらか一方を導入してから追加で設置するよりも、最初からセットで導入したほうが工事費を抑えられる可能性があります。補助金・助成金制度に該当するケースも多いため、結果的に全体の初期費用の削減につながるでしょう。

蓄電池を選ぶ際のポイント

蓄電池の導入を前向きに検討している人は、次のポイントを参考に自宅に最適な製品を選びましょう。
電気の使用量を把握する
蓄電池を選ぶ際にもっとも重要なポイントは、電気の使用量をできる限り正確に把握することです。
具体的には、以下の手順で1年間の傾向を把握できます。
- 普段の電気使用量を月単位で把握する
- 1時間あたりの使用量を確認し「日中にどのくらい電力が必要か」など傾向を分析
- 停電時にどのくらい電気を活用したいか検討
使用量は、電気料金の請求書や電力会社の会員向けWebサイトからチェックすることができます。1日に7kWh利用しているとすれば、同じくらいの容量の蓄電池を購入することで、発電できない日でも家電を動かせます。
ただし、エアコンやストーブの使用時間が増える月に注意が必要です。例えば、夏の利用料が10kWhを超えていた場合は、それ以下の蓄電池を購入すると夏場の停電時に容量不足を感じるかもしれません。停電時にこれだけは動かしたいという家電をもとに、必要な容量を計算しておくのも手です。
また、すでに太陽光発電を導入している場合は、発電量と消費量のデータを比較しましょう。これにより、今の段階で余剰電力がどのくらいあるのか、余剰電力を蓄電池に貯めるとしたら夜間や悪天候時にどのくらい活用できるのかなど、より具体的にシミュレーションできます。

太陽光発電との相性を確認する
太陽光発電と蓄電池の組み合わせによっては、発電量の低下が起きることがあります。導入済みの太陽光発電のシステムと導入予定の蓄電池の連携が取れるかを、事前にチェックしておきましょう。
購入前に蓄電池の設置業者へ問い合わせ、製品としての相性や、具体的にどのくらいの節電効果が期待できるのかをシミュレーションをしてもらうのもおすすめです。
また、FIT制度(固定価格買取制度)を利用している場合は、適用期間中かどうかで必要な手続きが発生します。制度の適用期間中であれば変更認定申請をおこないましょう。太陽光発電の導入時に提出した設備認定などに、蓄電池の導入によって変更が生じるためです。
太陽光発電の買取期間が終了し、廃止届出を出すまでの期間に蓄電池の導入をおこなう際は事前変更届出が必要です。後付けで設置する場合は、こうした申請手続きも念頭に置いて信頼できる業者へ相談しましょう。
蓄電池の機能をチェック
蓄電池は、停電時にどの範囲で電気を使えるかによって次の2つのタイプがあります。なお、通常時にはどちらのタイプも家全体に電気を供給できるため、タイプごとに特徴をよく理解したうえで、目的に合わせて選ぶことが大切です。
特定負荷型の蓄電池とは?
停電時、事前に決定した部屋や家電にのみ電気を供給するタイプのことです。ただし一部の機種を除き、エアコンやIHクッキングヒーターのように200V電源が必要な家電は利用できません。
そのため、次のような人におすすめです。
- 停電時は最低限の電気だけ使えれば問題ない
- 家族の人数が少ない、あるいは一人暮らし
- 設置コストを抑えたい
全負荷型の蓄電池とは?
停電時であっても、家全体で電気を利用できるように設置するタイプのことです。200V電源が必要な家電に使用できる機種も多く、オール電化の家にも相性の良い蓄電池といえます。
ただし容量は決まっているため、停電時に普段通りに家電を使うと、残量がすぐに不足してしまうかもしれません。このタイプは次のような人に適しています。
- 停電時でもエアコンやIHクッキングヒーターを使いたい
- 家族に小さな子供やペット、高齢者がいる
- 設置コストがかかっても停電対策を重視したい
パワーコンディショナの仕様をチェック
太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めたり、自宅の環境で使えるように調整したりする機器のことをパワーコンディショナ(パワコン)といいます。太陽光発電と併用して蓄電池を使う際は、特に重要な機器の1つです。太陽光発電の導入状況や蓄電池の導入目的をふまえ、家庭の状況に合うものを選びましょう。
比較しやすいように、仕様の特徴をそれぞれまとめました。
ハイブリッド型蓄電池とは?
太陽光発電と蓄電池、双方のパワコン機能を一台で兼ね備えた蓄電池のことです。次のような特徴があります。
- 太陽光パネルから蓄電池へ電力を送る際に、変換ロスが発生する可能性を極力抑え、効率よく稼働
- 設置スペースも最小限に抑えられ、屋内設置できる機種もあり劣化を防ぎやすい
- 停電時にも高出力を維持できる
こうしたメリットから、停電時にも多くの電化製品を活用したい場合や、大家族や多世代同居で電気使用量が多い家庭に向いています。蓄電池と太陽光発電を同時に設置する場合や、太陽光発電を設置してから10年以上経過している場合は、今後のことを考えても経済的です。
一方で、生活環境や設置の時期によっては、次のようなデメリットも生じます。
- 太陽光パネルの機種によっては導入できないもしくは費用が追加で発生する
- 単機能型と比較すると初期費用が高め
- 太陽光発電システムの総入れ替えで保証がなくなるリスクがある
このように、費用面で単機能型蓄電池に比べると高額になりやすく、保証がなくなるリスクも考えられます。設置を検討する際は、既存の太陽光パネルとの兼ね合いを導入前によく確認しておくことが重要です。
単機能型蓄電池とは?
太陽光発電とは別に、蓄電池用のパワコンが搭載されている蓄電池のことです。特徴は以下のとおりです。
- 単体で機能するため蓄電池だけ導入したい場合もおすすめ
- すでに導入した太陽光発電のパワコン機能を有効活用できる
- ハイブリッド型に比べると初期費用を抑えやすい
また、太陽光パネルを設置して10年未満、かつ追加で蓄電池を導入する場合は単機能型がおすすめです。ハイブリッド型を導入する場合は、太陽光パネル側のパワコンを交換する必要があり、費用が高くなってしまいます。
一方で、パワコンが太陽光パネルと別になるため、次のようなデメリットも生じます。
- 交換時や修理時に追加費用が発生する可能性がある
- 太陽光パネルを導入している場合は、停電時に電力供給が減少しやすい
- パワコンの設置スペースが屋外に必要な場合がある
デメリットの内容によっては、設置が難しいこともあるかもしれないため、よく検討したうえで導入を決めましょう。
蓄電池を選ぶ際の注意点

蓄電池の購入を決定する前に、以下の点も必ず確認しましょう。
太陽光発電の保証との兼ね合いに注意する
ハイブリッド型蓄電池の設置を検討している場合は、太陽光発電の保証との兼ね合いに注意しましょう。導入時に既存のパワコンを取り外して設置するため、もし太陽光発電のパワコンがまだ保証期間内であったとしても、対象外の機器を設置したとみなされる可能性があるためです。
ただし、太陽光発電の機器保証を引き継いで設置できるものや、既存の太陽光発電の保証に影響しない製品もあります。導入予定の蓄電池と今の太陽光発電の組み合わせについて、専門業者への相談がおすすめです。
契約中の電気料金プランの見直しも検討する
蓄電池を導入した際は、電気料金プランを見直すことでより活用できる場合があります。
特に次のケースに当てはまる人は、一度検討してみましょう。
- 時間帯によって料金が変動する電気料金プランではない
- 卒FITしたあとの売電や余剰電力の活用に悩んでいる
電気料金プランには、時間帯によって単価が異なるものがあります。ライフスタイルに合わせて電気料金プランを変更すると、電気料金が安いタイミングで蓄電池に電気を貯めておいてくれるため、1日の電気代を安く抑えられるでしょう。
また、太陽光発電で蓄電池を満杯にできない場合でも、料金がお得な時間帯がある電気料金プランなら、不足量をお得に補うことも可能です。
FIT制度終了後向けに、さまざまな電力会社が蓄電池の導入を前提としたプランや、自家消費を効率よくおこなうプランを用意しています。売電よりお得なケースもあるため、電力会社のプランを一度チェックしてみましょう。
ただし最適な料金プランは、自身のライフスタイルや設置環境によっても異なります。導入前に専門業者へ相談しておくことも大切です。
相場を把握する
蓄電池の販売価格は、販売店や施工会社によって大きく異なります。利益率や仕入れ価格、施工品質、保証内容などによって見積額に差が出ることもしばしばです。
なかには利益を高めるため、不当に高い金額を提示する業者もいます。そのため、蓄電池の相場を事前に把握しておくことが非常に重要です。
家庭向けの蓄電池は5~7kWh前後のものが一般的とされますが、近年は10kWh以上の大容量のタイプも人気があります。これらの容量をもとに工事費を含めた相場は、100~300万円が目安です。業者によって差はありますが、工事費用は20~30万円ほどが相場です。
また、太陽光発電とセットで購入する場合は、製品や容量によっても差はありますが200~300万円ほどかかります。
導入を検討する際は、まずは自身の予算や相場と照らし合わせながら、国や自治体の補助金制度が利用できるかを確認しておきましょう。そのうえで複数の業者から相見積もりをとり、価格や提案内容、保証などを比較検討することをおすすめします。
見積もりに便利なおすすめ一括サイトを詳しく知りたい人は、以下の記事をご覧ください。

まとめ

「蓄電池はやめたほうがいい」と言われる理由は、初期費用の高さや節電効果の限界など、導入後に後悔したと感じるケースがあるためです。しかし、ライフスタイルや太陽光発電の有無によっては、デメリットよりもメリットが上回る可能性があります。
既存の太陽光発電との兼ね合いや保証、予算範囲かどうかなど、チェックしておきたいポイントはさまざまです。後悔しないためにも、まずは太陽光発電設置を依頼した会社への相談や相見積もりを通じ、最適なプランを検討することから始めましょう。
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