新潟の自宅に太陽光発電を設置したいけれど、「設置するメリットはある?デメリットは?」「業者が多すぎてどのように選べばよいのかわからない」など、不安を抱える人もいるのではないでしょうか。
新潟は、気温が低く春から秋にかけて日照時間の長い気候が太陽光発電に向いているため、太陽光発電の導入はおすすめと言えます。しかし、高いお金を払ってまで導入に踏み切れないという意見も見られます。
そこでこの記事では、新潟で住宅用太陽光発電を始めたい人向けに、新潟ならではの太陽光発電のメリット・デメリット、おすすめの設置業者などを紹介します。設置する際の基礎知識や、補助金事情などの情報も解説するので、ぜひ参考にしてください。
太陽光発電一括見積りサイト利用者が選んだおすすめサービスTOP3
紹介するランキングは、太陽光発電メーカーの利用者に向けておこなったアンケート結果を集計し、マイナビ編集部が独自のロジックで作成したものです。(クラウドワークス調べ 2021/11/18〜2021/12/1 回答者45人)
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新潟県だけでなく他の県と比較したい方や、国の補助金についても知りたい方は以下の記事をご覧下さい。

太陽光発電投資についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。

新潟で太陽光発電を始める基礎知識

新潟の住宅で太陽光発電システムを導入する前に、まずは新潟の気候や家庭用太陽光発電システムの仕組みについて知っておきましょう。基礎的な知識を身に付けておくと、業者との話し合いの際にも話がわかりやすくなるのでおすすめです。
新潟の日照時間
太陽光発電の発電量は、日照時間の長さと密接に関わっています。基本的に、日照時間が長いほうが発電量が多く、短いほうが少なくなる傾向です。
総務省統計局のデータから平均を取ると、全国平均の年間日照時間は2,047.1時間*1です。一方、新潟の日照時間は1751.7時間*2で、全国的に見ると新潟は比較的日照時間が短いことがわかります。
しかしながら、4月から10月にかけては東京よりも日照時間が長く*3、安定した発電量が期待できます。あまり地域の発電量にとらわれすぎず、自宅の屋根の状態や日当たりなどを総合的に見て導入を検討しましょう。
*1総務省統計局「統計でみる都道府県のすがた 2025年」(2022年データ)を参照
*2気象庁「新潟(新潟県) 年ごとの値 主な要素」(2022年データ)を参照
太陽光発電における家庭用と産業用の違い
一般住宅に取り付ける家庭用の太陽光発電システムは、産業用のものとは異なります。両者の違いは太陽光発電システムの出力容量です。
出力容量とは、太陽光発電システムの発電能力を表す数値です。システム容量または設備容量と称することもあります。出力容量(kW)が10kW未満なら家庭用、10kW以上なら産業用と分類します。仮に一般住宅の屋根に取り付けてあっても、10kW以上の出力容量があれば産業用太陽光発電と認められるということです。このような分類は、資源エネルギー庁が定めたFIT制度によって定められています。

FIT制度とは、太陽光発電のような再生可能エネルギーで発電した電気を、一定期間一定価格で買い取ることを国が約束する制度です。
太陽光発電の基礎知識をさらに詳しく解説したこちらの記事もおすすめです。


新潟で太陽光発電を始める3つのメリット


続いて、新潟の住宅に太陽光発電を設置するメリットを解説します。ここでは、住宅用の太陽光発電を想定して、3つのメリットをみてみましょう。
節電と売電により家計にプラスになる
まず、太陽光発電システムを設置することで節約につながるというメリットがあります。電気代が年々上昇傾向にあるなか、家計の改善を考えて太陽光発電の導入を検討している人も多いでしょう。
太陽光発電システムを導入すると、電気代の一部を発電力でまかなうことができます。さらに、余った電力を売電することで、家計の足しにすることも可能です。
ただし、2025年現在では、売電価格よりも使用時の電気代のほうが高額であるため、売電よりも自家消費に充てたほうがお得です。自家消費しきれない余剰電力を売電するとよいでしょう。
冬の停電への備えになる
太陽光発電システムを導入することで、冬の停電に備えることができます。寒さや雪が厳しい新潟では、冬の停電が命にかかわる可能性もあります。暖房器具が使えないと、低体温症や凍死などのリスクがあるためです。
ただし、ソーラーパネルを設置しただけでは停電に充分に備えたとはいえません。発電ができない夜間のことを考えて、蓄電池も合わせて設置したほうが安心です。
太陽光発電と蓄電池の併用について解説したこちらの記事も参考にしてください。


低い気温により発電効率が安定する
新潟の夏でも比較的過ごしやすい気候により、発電量が安定しやすいという点もメリットです。
太陽光発電は、真夏の暑い時期に最も発電量が大きくなると考える人も多いでしょう。しかし、ソーラーパネルは約25度の環境で性能を発揮し、それ以上の気温になるとむしろ発電量は低下してしまいます。気温が1度上昇すると、発電効率は0.4~0.5%ほど下がる計算です。
新潟は他の地域に比べて、夏でも気温が上がりにくい傾向があります。新潟では平均気温が25度を上回る月は7月・8月のみである*ことが多く、その7月・8月の気温も全国的にはあまり高くないものです。
このような理由から、他の地域に比べ新潟は、ソーラーパネルの性能どおりの発電効率を期待できる可能性が高いです。
*気象庁「新潟(新潟県) 日平均気温の月平均値(℃)」を参照
北海道で太陽光発電を始める3つのデメリット・問題


メリットに対して、新潟に太陽光発電システムを導入するデメリットもあります。デメリットやリスクも含めて理解して、導入を検討しましょう。
積雪による発電量の低下
新潟の住宅への設置を検討するなら、積雪リスクは切り離せない問題です。まず、ソーラーパネルに雪が積もってしまい、発電力が低下する恐れがあります。
屋根の形にもよりますが、ソーラーパネルに傾斜をつけて設置して積雪を対策することが多いです。ソーラーパネルは雪が滑りやすい設計になっているため、ある程度の傾斜があれば雪は重みで自然と落ちます。しかし、積雪量が多いと落ち切らずに積もってしまうこともあるでしょう。
設置する地域によっては、積雪量が多く不安に思う人も多いかもしれません。業者に相談して、設置方法や発電量低下のリスクについて詳しく聞いておくとよいでしょう。
落雪でケガや事故がおきる可能性がある
ソーラーパネルを設置することで、そこからの落雪によってケガや事故が起きる可能性も否めません。ソーラーパネルは、雪が積もりにくく滑りやすい構造をしています。そのため、設置前には起こらなかったような想定外の落雪が起こる可能性もあります。
落雪に不安がある場合には、業者に確認するようにしましょう。
蓄電池購入による初期費用の高さ
新潟に太陽光発電システムを導入するなら、蓄電池を同時に購入するほうがおすすめです。先に述べたように、新潟は全国的に見ても日照時間が短い傾向があります。そのため、ソーラーパネルだけでは夕方以降の消費電力を賄うことが難しいです。
蓄電池も同時に購入するとなると、どうしても初期費用が高くなってしまいます。太陽光発電システムを後付けで設置する場合、一般的な4kWのシステムで112万円程度かかります*。さらに家庭用蓄電池を購入した場合、一般的な7kWhのモデルで130万円ほど(工事費含む)*1の費用が必要です。
*経済産業省「太陽光発電について」を参照
*1経済産業省「第1回 定置用蓄電システム普及拡大検討会」資料を参照
初期費用は大きくかかってしまいますが、蓄電池があると夜間の電力消費にも充てることができます。太陽光発電と蓄電池の価格相場について詳しくはこちらの記事をご覧ください。


新潟での太陽光発電設置業者の選び方


太陽光発電システムや蓄電池を導入するには、太陽光発電専門の業者に依頼するのが一般的です。新潟は太陽光発電が多く普及しているため、専門業者も数多く見られます。ここでは、太陽光発電設置業者を選ぶ際のポイントを4つ紹介します。
新潟における太陽光発電の設置実績の多さ
太陽光発電業者を選ぶときには、公式サイトや折り込みチラシなどで実績を確認しましょう。太陽光発電を設置する際は屋根を傷めない作業技術も求められるため、どのくらい実績があるかは重要なポイントです。
また新潟は、デメリットにも挙げたようにソーラーパネルの設置時には落雪や積雪対策が必要です。寒冷で降雪量が多い地域ならではの設置方法や対策があるため、新潟での施工に多数の実績があるかという視点でも探してみてください。
公式サイトに過去の施工事例を載せている業者も多いです。屋根の形や地域など、設置したい場所の条件に似たものを見て、参考にするのもよいでしょう。
太陽光発電の設置費用が妥当か
設置費用といったコストで比べることもおすすめです。
太陽光発電システムは、ソーラーパネルや蓄電池のメーカーによって価格が異なります。業者は屋根の大きさや日照時間・角度によって見積もりを出します。業者ごとに取り扱うメーカーが異なるので、同じ屋根で見積もりを出しても価格が異なる仕組みです。
また、設置工事の費用も業者によって異なります。自社施工にこだわっている会社であれば、仲介マージンがかからず、比較的安く設置できるかもしれません。
このように、価格で比較する際はまず相場を知ることが大切です。1社だけに相談しても、算出された価格が妥当かどうか判断ができません。太陽光発電の一括見積もりサイトを活用すると、一度の入力で複数社に見積もりを依頼できて便利です。
おすすめの太陽光発電一括見積もりサイトが知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。


アフターフォローが充実しているか
太陽光発電の運用は、10~30年と長期にわたるのが一般的です。設置後はメンテナンスや修理が必要なので、アフターフォローやサポートの充実度で選ぶのもよいでしょう。
太陽光発電システムや蓄電池の性能を維持するには、定期的なメンテナンスが必須です。設備に関してはメーカーの保証がついていますが、メンテナンスや点検などは業者に任せることになります。具体的にどのようなアフターフォローがあるのか、公式サイトやパンフレットなどで確認するとよいでしょう。
また、アフターフォローやサービスは、業者ごとに個性が出やすいポイントでもあります。実績や費用で比べても判断がつかなかったときに、サービス面で選ぶと判断がしやすくなります。
設置業者の口コミ・評判
業者の公式サイトや営業マンのトークだけではなく、利用者の口コミや評判を調べることもおすすめです。営業ではメリットを多く話すことが多いので、デメリットやリスクを把握できない可能性があります。
ただし、口コミだけをあてにして肝心のサービスや価格を比較しないことは避けましょう。地域やタイミングによって担当者は異なるので、悪い口コミがあった会社でも親切な担当者に出会える可能性はあります。無料相談や見積もりのときに実際に話してみて、担当者との相性を判断しましょう。
新潟のおすすめ太陽光発電業者3選を一覧比較
まず、新潟のおすすめ太陽光発電業者3社を紹介します。
会社名 | 設立年月日 | おすすめポイント |
![]() ![]() 公式サイトはこちら | 2023年1月設立 (1947年4月創業) | ・創業70年以上の信頼 ・豊富な施工実績 ・地元密着の姿勢 |
![]() ![]() 公式サイトはこちら | 2020年 | ・25年間の経験、技術、ノウハウを持つ代表 ・コンプライアンスの遵守 |
![]() ![]() 公式サイトはこちら | 1963年7月 | ・様々な施工実績があり、幅広いニーズに対応 ・昭和38年創立の長い歴史からくる信頼 |
以上の企業に加え、全国的に多くの実績がある以下のような太陽光発電一括見積もりサイトを活用することもおすすめです。
太陽光発電を導入する流れ


太陽光発電を自宅に導入する一般的な流れは次のとおりです。
- 業者に相談・見積もり依頼
- 業者と契約
- 各種申請
- 設置工事
- 電力需給契約および系統連係確認
- 運用開始
太陽光発電は専門の設置業者に依頼することでスムーズに進みます。補助金・助成金をはじめ、各種申請についても業者に委託できるので、専門知識がなくても手続きには問題ありません。しかし、念のため自分でもどのような制度を利用できるのか調べておくとよいでしょう。
特に覚えておきたいのは余った電力を売電するための手続きです。あらかじめ、経済産業省から事業計画認定を受ける必要があります。事業計画認定には、1~3ヵ月程度の期間を要するので、余裕を持って業者へ相談することをおすすめします。
新潟で太陽光発電を設置するポイント


続いては、太陽光発電システムの設置を検討する際にぜひ注目してほしいポイントを3つ紹介します。3つのポイントを押さえて、後悔のない設置を目指しましょう。
補助金・助成金を適用する
太陽光発電の設置費用は、規模にもよりますが100万円前後かかるのが一般的です。少しでも費用を抑えるためには、自治体の補助金制度の活用を検討するとよいでしょう。各自治体が補助金・助成金の制度を運用しています。
補助金制度には年度予算があるため、上限額に達した際は申請期限内であっても応募を締め切る場合があります。設置予定場所の自治体の公式サイトなどで常に最新の情報をチェックし、早めに手続きすることをおすすめします。
また太陽光発電業者のなかには、初期費用割引などのキャンペーンを設けているところもあるので、ぜひチェックしてみてください。
太陽光発電の補助金・助成金について詳しく解説したこちらの記事もおすすめです。


ポータブル太陽光発電の活用もあり
落雪や積雪などに不安がある場合や、初期費用が捻出できないと考えているなら、ポータブル太陽光発電も選択肢の一つです。
小型のソーラーパネルとポータブル電源を合わせて使ったり、ソーラーパネル付きのポータブル蓄電池が販売されていたりします。このような小型モデルなら数万円から購入でき、屋根に設置する必要もないので雪の時期はしまっておくなど工夫ができます。家じゅうの電力をまかなうことはできませんが、家庭用太陽光発電システムの導入が難しい場合はおすすめです。
また、ポータブル太陽光発電はその名のとおり持ち歩くことができます。アウトドアでの電源確保にも使えるので、キャンプや車中泊にもおすすめです。災害時の備えにもなります。
こちらの記事では、小型のポータブル太陽光発電から家庭型ソーラーパネルまで幅広いメーカーを紹介しています。


将来の撤去費用を考慮する
太陽光発電が必要なくなったときや、故障してしまったときなど、将来処分することも考えて導入を検討しましょう。
ソーラーパネルや蓄電池は、一般ごみや粗大ごみとして排出できません。販売店やメーカーに回収を依頼するか、業者に処分を依頼することになります。撤去費用はソーラーパネルが10万円程度、蓄電池が7万~15万円程度です。
売電制度で得た収入で撤去費用は捻出できるようになっていますが、実際に撤去するときにその金額が手元に残っているとは限りません。太陽光発電は、撤去するときのことまで考えた計画的な導入をおすすめします。
ソーラーパネルは2022年7月よりリサイクルが義務付けられているので、まずはリサイクル業者を調べることもおすすめです。ソーラーパネルを買い取ってくれる業者もあります。
太陽光パネルのリサイクル業者を紹介したこちらの記事も参考にしてください。


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太陽光発電の導入に関するよくある質問


最後に、太陽光発電の導入に関するよくある質問を紹介します。
まとめ


今回は、新潟でおすすめの太陽光発電業者を3社紹介しました。新潟は年間を通して気温が低く、かつ全国的に見ても春から秋にかけては日照時間が長いため、太陽光発電に適した環境といえます。
太陽光発電事業を手がける業者も多いため、実績や保証内容などをチェックして自身に適したところを見つけましょう。
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