太陽光パネルは自分で撤去・解体して処理することはできません。有害物質が含まれているため一般的なゴミとしては廃棄できず、専門の廃棄業者へ依頼することがルールとされています。
しかし、購入や設置までの情報に接する機会は多くありますが、廃棄に関しては日常で触れることは少ないといえるでしょう。そのため、太陽光パネルが破損したり寿命を迎えたりして廃棄するタイミングになった際に「どこに依頼すればいいの?」「費用はどのくらい?」と困ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、太陽光パネルの廃棄業者のなかからおすすめの10選を紹介します。業者の選び方や廃棄費用の相場、適正な廃棄の重要性についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
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全国の太陽光パネルのおすすめ廃棄業者10選
まずは太陽光パネルの廃棄業者10選を比較表で見てみましょう。
会社名 | 環境通信輸送株式会社 | 株式会社浜田 | 株式会社リサイクルテック | 株式会社マテック | 株式会社環境保全サービス | 東芝環境ソリューション 株式会社 | 株式会社エヌ・ピー・シー | 株式会社スナダ | 株式会社リーテム | 水海道産業株式会社 |
所在地 | 埼玉県さいたま市大宮区下町 2-61 大宮下町ビル1F | 大阪府高槻市真上町 2-2-30 | 北九州市若松区響町 1丁目62-13 | 北海道帯広市西21条北 1丁目3番20号 | 岩手県奥州市水沢卸町4-7 | 神奈川県横浜市鶴見区 寛政町20-1 | 東京都台東区東上野 1丁目7番15号 | 広島県東広島市志和町 七条椛坂10488番地160 | 東京都千代田区外神田 3-6-10 | 茨城県常総市中妻町 907-1 |
創業・設立 | 1969年12月24日 | 1973年11月8日 | 1998年12月 | 1935年 | 1986年3月28日 | 1961年10月2日 | 1992年12月 | 1974年2月28日 | 1951年6月2日 | 1960年4月1日 |
資本金 | 2億9,800万円 | 3,000万円 | 3,000万円 | 9,600万円 | 3,600万円 | 5億円 | 28億1,246万円 | 1,400万円 | 1億円 | 2,100万円 |
事業内容 | ・貨物輸送事業 ・倉庫業、流通加工事業 ・産業廃棄物の収集、 運搬事業 ・産業廃棄物処理事業 ・太陽光発電事業 ・宅内機器撤去、 回収事業及び古物商事業 ・通信建設工事請負事業 ・一般労働者派遣事業 ・特定旅客自動車 運送事業 | ・産業廃棄物処分業 ・金属くず業 ・古物商 ・産業廃棄物収集運搬業 ・特別管理産業廃棄物 収集運搬業 ・第二種フロン類回収業 ・第一種フロン類回収業 ・一般建設業 ・特定建設業 ・一般貨物自動車 運送業 ・計量証明事業 | ・廃太陽光パネルの リユース、リサイクル ・使用済OA機器 のリサイクル | ・資源リサイクル ・リユース、リサイクル品 の販売 ・産業廃棄物処理 ・計量証明事業 | ・太陽光パネルの リサイクル | ・一般、産業廃棄物の 収集、運搬、処分、リサイクル ・家電製品、パソコン等 の各種使用済み製品の リユース、リサイクル ・水、土壌、廃棄物等の 汚染調査、分析、浄化工事、 再生ソリューションの提供 ・建屋、焼却炉等の解体、 撤去工事 ・PCB等有害物質の 調査、除去工事 ・排出事業者の ゼロエミッション提案 、環境およびマネジメント システムに関する支援、 コンサルティング ・環境教育、セミナーの実施 | ・装置関連事業 ・環境関連事業 | ・産業廃棄物収集運搬業 及び産業廃棄物処分業 (中間処理) ・特別管理産業廃棄物 収集運搬業 ・一般廃棄物(廃船(FRP)) 収集運搬業及び一般廃棄物 (廃船(FRP))処分業(中間処理) ・一般貨物自動車運送業 ・再生砕石製造、販売、 コンクリートジャリ製造、販売 ・土木建築工事、一般建設 (プレハブ建築、販売、撤去及びリース業) ・古物売買並びにその受託販売 ・情報機器リサイクル、リユース ・太陽光発電等エネルギー関連事業 ・太陽光設備の廃棄処理 ・記憶媒体(HDD、SSD等) データ消去処理 | ・資源のリサイクル及びリユース ・製鋼原料及び非鉄貴金属原料の売買 ・建築物、工作物の解体、移設、撤去 ・資源循環、リサイクルに関するコンサルティング ・エコインダストリアルパークなどにおける リソースマネジメント及びエコセンターマネジメント ・産業廃棄物処分(中間) 産業廃棄物収集運搬 一般廃棄物処分 | ・産業廃棄物収集運搬業 ・特別管理産業廃棄物収集運搬業 ・一般廃棄物委託収集運搬業 ・一般廃棄物許可収集運搬業 ・古物売買業 ・廃ガラスの再商品化加工 (産業廃棄物中間処分業00821008408) ・廃ガラスを利用した商品の 販売及び工事施工 ・溶融スラグの精製加工 ・感染性廃棄物の 高圧蒸気減菌処理 ・汚染土壌の調査及び処理 ・水質、大気、土壌、廃棄物の分析 ・公園、道路、建築建物、 下水管路等の維持管理 ・一般貨物運送業 土木工事業 ・透水性舗装の施工 砂利、砂、砕石、山砂、再生砂の販売 ・土木用接着剤「ファイバーレジン」の販売 ・環境に関するコンサルタント業務 |
拠点 | ・埼玉県 ・長野県 ・新潟県 ・神奈川県 ・茨城県 | ・大阪府 ・東京都 ・愛知県 ・京都府 | ・福岡県 ・三重県 | ・北海道 | ・岩手県 | ・神奈川県 ・東京都 ・埼玉県 ・栃木県 ・群馬県 ・静岡県 ・石川県 ・岩手県 ・愛知県 ・兵庫県 ・大分県 | ・東京都 ・愛媛県 | ・広島県 | ・茨城県 ・東京都 | ・茨城県 |
リンク | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
※2024年9月調査
全国の太陽光パネルのおすすめ廃棄業者10選
ここからは一覧で確認した10社の詳細を紹介します。対応エリアだけでなく会社の特徴なども把握して、相談先を選ぶ参考にしてください。
環境通信輸送株式会社
- 所在地:埼玉県さいたま市大宮区下町2-61 大宮下町ビル1F
- 設立:1969年12月24日
- 資本金:2億9,800万円
- 事業内容:貨物輸送事業、倉庫業・流通加工事業、産業廃棄物の収集・運搬事業、産業廃棄物処理事業、太陽光発電事業、宅内機器撤去・回収事業及び古物商事業、通信建設工事請負事業、一般労働者派遣事業、特定旅客自動車運送事業
- パネル回収可能エリア:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、新潟県、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、山形県、静岡県、長崎市、岐阜県、富山県、京都府、大阪府
環境通信輸送株式会社は、ISO14001(※)をはじめグリーン経営認証や安全性優良事業所など、数多くの認証・登録を受けている事業者です。東日本を中心とした1都2府18県1市に対応しています。
太陽光パネルのリサイクルにおいては100%の再資源化に取り組んでおり、割れや変形のあるパネルでも受け入れ可能です。1枚からでも受け入れてもらえるため、個人宅で太陽光パネルを設置している人も相談できます。
(※)環境を保護し、環境パフォーマンスを向上させるためのマネジメントシステム規格
- 1枚からでも受け入れてほしい人
- 破損・変形したパネルの処分に困っている人
- 再資源化率を重視する人
株式会社浜田
- 所在地:大阪府高槻市真上町2-2-30
- 設立:1973年11月8日
- 資本金:3,000万円
- 事業内容:倉庫業・流通加工事業、産業廃棄物の収集・運搬事業、産業廃棄物処理事業、太陽光発電事業、宅内機器撤去・回収事業及び古物商事業、通信建設工事請負事業、一般労働者派遣事業、特定旅客自動車運送事業、産業廃棄物処分業、金属くず業、古物商、産業廃棄物収集運搬業、特別管理産業廃棄物収集運搬業、第二種フロン類回収業、第一種フロン類回収業、一般建設業、特定建設業、一般貨物自動車運送業、計量証明事業
- パネル回収可能エリア:東京都、大阪府ほか要問い合わせ
株式会社浜田は、災害時の大量廃棄にも応えられる処理能力を有する事業者です。
2018年の西日本豪雨、2019年台風19号の影響で廃棄された太陽光パネルを38,000枚処理しています。パネルをパーツ別に分解する工程を自動化し、低コスト化するための研究開発をおこなっているからこその実績です。
リサイクルだけでなくリユースにも対応しているため、廃棄パネルを有効活用できます。東京都・大阪府周辺で大量のパネルの処分に困っている人は相談してみましょう。
- まだ使えそうなパネルを処分したい人
- 大量のパネルの処分に困っている人
- 東京都・大阪府周辺のパネルを処分したい人
株式会社リサイクルテック
- 所在地:福岡県北九州市若松区響町1丁目62-13
- 設立:1998年12月
- 資本金:3,000万円
- 事業内容:廃太陽光パネルのリユース・リサイクル、使用済OA機器のリサイクル
- パネル回収可能エリア:九州ほか要問い合わせ
株式会社リサイクルテックは、廃棄物の再資源化に強い株式会社新菱が太陽光パネルのリサイクル・リユース専門として立ち上げたグループ企業です。リユース・リサイクル双方に対応しており、熱分解の工程を経るものについてはリサイクル率99%以上を実現しています。
ISO14001の取得に加え、エコタウン事業(※1)と北九州市の認定産業廃棄物処理業者に認定されているのも特徴です。認定産業廃棄物処理業者は優良操業実績に伴うもので、2009年の認定以来5年ごとの更新を受けています。また、再資源化後も適正にリサイクルされているか追跡するシステムに取り組んでいます。
注)
1.資源循環型経済社会の構築を目的に地方自治体が支援する事業
- 九州でパネルを回収してほしい人
- まだ使えそうなパネルを処分したい人
- 再資源化後も適正に運用されているか気になる人
株式会社マテック(MATEC)
- 所在地:北海道帯広市西21条北1丁目3番20号
- 設立:1935年
- 資本金:9,600万円
- 事業内容:資源リサイクル、リユース・リサイクル品の販売、産業廃棄物処理、計量証明事業
- パネル回収可能エリア:北海道ほか要問い合わせ
株式会社マテックは、北海道内に本店を含め25の事業所および工場を持つ事業者です。太陽光パネルだけでなく、自動車・鉄スクラップ・非鉄スクラップ・古紙・小型家電・プラスチックなど、幅広い資源のリサイクルに対応しています。廃ガラスや抽出した金属を活用して製品化しているのも特徴です。
北海道認定リサイクル製品に認められたガラス製品や廃棄する革で作った名刺入れのほか、エコバッグや南部鉄器も制作しており、これらの製品は展示場やオンラインストアから購入可能です。太陽光パネルから抽出されるガラスや金属が、製品として有効活用されている様子をイメージできるでしょう。
- 北海道で太陽光パネルを処分したい人
- 太陽光パネル以外にも廃棄したいものがある人
- 再資源化後の製品化まで気になる人
株式会社環境保全サービス
- 所在地:岩手県奥州市水沢卸町4-7
- 設立:1986年3月28日
- 資本金:3,600万円
- 事業内容:太陽光パネルのリサイクル
- パネル回収可能エリア:岩手県ほか要問い合わせ
株式会社環境保全サービスは、ソーラーパネルメーカーやパネル設置工事業者、家電リサイクル工場などから回収し、受託処理する太陽光パネルリサイクル特化の事業者です。太陽光パネルから剥離したガラス・導線の分別から精製までの工程を自動化する一体型システムを保有しています。
また、同社は経済産業省中小企業庁がまとめた冊子「はばたく2021」に掲載された300社の1つです。この冊子では、太陽光パネルから抽出する有価物や有害物質を100%自動分離し、回収できる装置を開発したことが記載されています。
- ソーラーパネルメーカー
- パネル設置工事業者
- 再資源だけでなく有害物質にも注意したい人
東芝環境ソリューション株式会社
- 所在地:神奈川県横浜市鶴見区寛政町20-1
- 設立:1961年10月2日
- 資本金:5億円
- 事業内容: 一般・産業廃棄物の収集・運搬・処分・リサイクル、家電製品・パソコン等の各種使用済み製品のリユース・リサイクル、水・土壌・廃棄物等の汚染調査・分析・浄化工事、再生ソリューションの提供、建屋・焼却炉等の解体・撤去工事、PCB等有害物質の調査・除去工事、排出事業者のゼロエミッション提案、環境およびマネジメントシステムに関する支援・コンサルティング、環境教育・セミナーの実施
- パネル回収可能エリア:全国
東芝環境ソリューション株式会社は、さまざまな使用済み製品や廃棄物のリサイクル、有害物質の調査や除去など、環境問題に取り組む東芝グループの企業です。太陽光パネルについては、住宅用からメガソーラーまで撤去・解体・処分を依頼できます。
回収する太陽電池モジュール(パネルを含む)を評価し、リユースできるものは買取対応も可能です。また、廃棄する分についてもリサイクルをおこない、有害物質を無害化することで埋め立て処分ゼロを実現しています。
- 太陽光発電の機材一式の解体・回収を依頼したい人
- 使えそうなものを買い取ってほしい人
- 環境への影響を可能な限り減らしたい人
株式会社エヌ・ピー・シー(NPC)
- 所在地:東京都台東区東上野1丁目7番15号
- 設立:1992年12月
- 資本金:28億1,246万円
- 事業内容:装置関連事業、環境関連事業
- パネル回収可能エリア:四国ほか要問い合わせ
株式会社エヌ・ピー・シーは自社でおこなうリサイクルのほか、リサイクル用マシンの開発と提供まで手掛ける事業者です。太陽光パネルのガラス面と金属部分を異物の混入なく分離できる技術をもっており、さまざまな会社のリサイクル事業に貢献しています。
太陽光パネルと同レベルの検査にも対応しているため、廃棄すべきか迷っている人にもおすすめです。検査結果次第で、運用の続行・処分(リサイクル)・リユースを検討できます。なおリユースできるものは買取に対応しているため、コストも抑えられるでしょう。
- ノウハウが豊富な会社に依頼したい人
- まだ使えそうな太陽光パネルを処分したい人
- 検査結果によって処分を判断したい人
株式会社スナダ(SUNADA)
- 所在地:広島県東広島市志和町七条椛坂10488番地160
- 設立:1974年2月28日
- 資本金: 1,400万円
- 事業内容:産業廃棄物収集運搬業及び産業廃棄物処分業(中間処理)、特別管理産業廃棄物収集運搬業、一般廃棄物(廃船(FRP))収集運搬業及び一般廃棄物(廃船(FRP))処分業(中間処理)、一般貨物自動車運送業、再生砕石製造、販売、コンクリートジャリ製造、販売、土木建築工事、一般建設(プレハブ建築、販売、撤去及びリース業)、古物売買並びにその受託販売、情報機器リサイクル、リユース、太陽光発電等エネルギー関連事業、太陽光設備の廃棄処理、記憶媒体(HDD、SSD等)データ消去処理
- パネル回収可能エリア:中国地方、四国全県、九州・関西の一部
株式会社スナダは廃棄物のリサイクルに50年近く携わる企業です。広島県初の本格的な太陽光パネルリサイクル事業者でもあり、中国地方を中心に四国や九州、関西までカバーしています。
太陽光発電関連機材のほか、各種設備機器・蛍光灯・木製品・フロン・プラスチックなど取り扱い品目の幅が広いことも特徴です。さらに、建築工事に取り組んできた実績もあります。さまざまなものの処分と撤去後の改装まで対応できる可能性があるため、西日本エリアの事業者は相談してみましょう。
- 西日本の太陽光発電関連事業者
- 処分したいものの種類が多い人
- 撤去後の建物の改装まで相談したい人
株式会社リーテム
- 所在地:東京都千代田区外神田3-6-10
- 設立:1951年6月2日
- 資本金:1億円
- 事業内容:資源のリサイクル及びリユース、製鋼原料及び非鉄貴金属原料の売買、建築物・工作物の解体・移設・撤去、資源循環・リサイクルに関するコンサルティング、エコインダストリアルパークなどにおけるリソースマネジメント及びエコセンターマネジメント、産業廃棄物処分(中間)・産業廃棄物収集運搬・一般廃棄物処分
- パネル回収可能エリア:東日本
株式会社リーテムは、家庭からオフィスまでさまざまな廃棄物のリサイクルに取り組む事業者です。既存の破砕機を利用することで、太陽光パネルリサイクルのコストを低減しています。リユースできるものは買取も可能なため、コストを含めたさまざまな提案を受けたい人におすすめです。
また、埋め立て施設への出荷はゼロの実績があります。再生資源を活用する最終処分先の定期監査や、契約事務などのサポート体制まで整備しており、環境負荷を考慮した取り組みが強みです。
- 費用を抑えた提案を受けたい人
- 埋め立て処分をしてほしくない人
- 最終処分先まで気にかけたい人
水海道産業株式会社
- 所在地:茨城県常総市中妻町907-1
- 設立:1960年4月1日
- 資本金:2,100万円
- 事業内容:産業廃棄物収集運搬業、特別管理産業廃棄物収集運搬業、一般廃棄物委託収集運搬業、一般廃棄物許可収集運搬業、古物売買業、廃ガラスの再商品化加工(産業廃棄物中間処分業00821008408)、廃ガラスを利用した商品の販売及び工事施工、溶融スラグの精製加工、感染性廃棄物の高圧蒸気減菌処理、汚染土壌の調査及び処理、水質・大気・土壌・廃棄物の分析、公園・道路・建築建物・下水管路等の維持管理、一般貨物運送業、土木工事業、透水性舗装の施工、砂利・砂・砕石・山砂・再生砂の販売、土木用接着剤「ファイバーレジン」の販売、環境に関するコンサルタント業務
- パネル回収可能エリア:全国
水海道産業株式会社は、独自の完全自動化ラインで太陽光パネルの100%リサイクルに取り組む事業者です。JPEA太陽光発電協会の適正処理(リサイクル)の可能な産業廃棄物中間処理業者や、経済産業省認可事業所に指定されています。
拠点は茨城県ですが全国対応です。また汚染土壌の調査と処理、水質・大気・土壌・廃棄物の分析をおこなうコンサルタント事業も手掛けています。太陽光発電機材を撤去したあとの土壌や周辺環境が気になる人は、回収とあわせて相談してみましょう。
- 環境保全のノウハウを重視する人
- 破損したパネルの処分に困っている人
- 全国対応の業者を探している人
太陽光パネルの廃棄業者の選び方
廃棄業者を選ぶときのポイントは技術力と信頼性、廃棄費用です。先に紹介した10選はいずれもおすすめですが、さらに厳選した事業者をその理由とともに紹介します。
技術力があり信頼できるか
太陽光パネルは有害物質を含むため、適正な処理で廃棄することが重要です。また、最低限の適正処理に留まらず、環境に配慮した工程であることやリサイクル率が高いことを重視して選ぶことで、環境負荷の軽減につながります。
ISO14001の取得や認可事業所としての指定、そのほか各行政・機関が環境への取り組みや操業状況に応じて認定や指定をおこなっているかどうかをチェックしてみましょう。
技術力・信頼性を重視したい人におすすめの3選
比較項目 | 技術力・信頼性 | 公式サイト |
環境通信輸送株式会社 | ・安全性優良事業所認定 ・グリーン経営認証登録 ・運転者職場環境良好度認証 ・ISO14001認証 ・産廃エキスパート認定(東京都) ・茨城エコ事業所認定 ・プライバシーマーク認証 ・100%再資源化 | リンク |
株式会社リサイクルテック | ・ISO14001取得 ・エコタウン事業認定 ・認定産業廃棄物処理業者認定(北九州市) ・トレーサビリティーシステム(適正リサイクルの追跡と確認) | リンク |
株式会社マテック | ・北海道認定リサイクル製品 ・アップサイクル製品の制作 ・リサイクルパーツの販売 ・環境教育への取り組み ・リサイクルポイントシステム | リンク |
廃棄費用は安いか
廃棄費用の詳細は見積もりを依頼するまでわかりませんが、リユースできるものを買い取ってくれる事業者ならコストを抑えられる可能性が高いといえます。変形や破損があり、買取不可のものに対して廃棄費用がかかったとしても、買取分があれば差し引きできるからです。
そのほか、コスト減に貢献する対策や工法を持っている会社であれば、他社と比べて見積もりが安くなる可能性があります。
費用を重視したい人におすすめの3選
比較項目 | 廃棄費用 | 公式サイト |
株式会社浜田 | ・リユースに対応 ・金属リサイクルの低コスト化への取り組み ・ガラスの高付加価値リサイクルの取り組み | リンク |
株式会社リーテム | ・リユース可能なパネルの買取に対応 | リンク |
株式会社エヌ・ピー・シー | ・リユース可能なパネルの買取に対応 ・ガラス、金属リサイクルの低コスト化への取り組み | リンク |
太陽光パネルを廃棄する際の基礎知識
太陽光パネル廃棄の基礎知識として、廃棄費用の相場や廃棄に関わる問題、有害物質の存在、注意点を見ておきましょう。
太陽光パネルの廃棄費用の相場
太陽光パネルの処分費用は、18kg以下の太陽光パネル1枚あたり1,200円が相場です。しかし、これはあくまでも回収後の処分費用であり、撤去費用や運搬費用が別途かかります。これらを合計すると、標準的な一戸建て用の太陽光パネルの撤去と処分にかかる費用は15万~30万円が相場です。
さらに気を付けるべき点として修繕費が挙げられます。屋根に取り付けていた場合は、撤去時に修繕が必要となるケースも少なくありません。修繕費は規模により異なるため、数万~100万円ほど開きがあります。
太陽光パネルの廃棄で抱える問題
太陽光パネルの大量廃棄が2030~2050年に起きると予想されています。太陽光発電による電力を固定価格で売電できるFIT制度によって、2012年以降に加速度的に設置数が増えたことが要因です。太陽光パネルの寿命は20~30年であるため、2030~2050年で廃棄量が増えるとされています。
2030年までに適正な処分をおこなえる事業者が増えたり、処理能力が上がったりすれば問題ありませんが、現時点では官民ともに努力の最中にある状態です。もし間に合わなければ、不法投棄や埋め立て地の不足といったリスクがあります。
こうした問題を少しでも改善するために廃棄する側にできるのは、リサイクル・リユースを前提とした適正処分方法を知ることと、適正な事業者へ依頼することです。
有害物質を含むものもある
太陽光パネルには、流出すると有害な重金属などが含まれています。河川や土壌の汚染につながるため、埋め立て処分する場合も、遮水設備の整った場所でなければ廃棄できないルールです。さらに、できる限り埋め立て処分を減らすために、リサイクルの促進と有害物質を除去することが求められています。
また、太陽光パネルメーカーが含有する有害物質の情報を開示し、廃棄処分をおこなう事業者が適正に処理できるよう促すことも重要とされています。
廃棄する際の注意点
廃棄する際の注意点は次の3つです。
- 廃棄費用を積み立てておく
- 撤去後の状態を確認し対策する
- 不法投棄しないように業者の情報をしっかり確認する
FIT制度による売電の固定価格には、廃棄費用も含まれています。10kWを超える発電量のある事業者の場合は、源泉徴収的な方法で廃棄費用が外部に積み立てされていますが、個人宅や小規模事業者も、廃棄費用が含まれた価格であることを認識しなければなりません。相場費用を参考に積み立てておきましょう。
なお業者による撤去であっても、設置していた屋根に破損が生じて雨漏りするリスクはあります。修繕費は数万~100万円と幅があるため、廃棄費用だけでなく修繕にも備えた積み立てをすることがおすすめです。
最後の注意点は、不法投棄をしない・させないための配慮です。行政が認可した事業者であることを確認し、リサイクル率なども考慮して選びましょう。アウトドアや災害時用の小さな太陽光パネルを処分したい場合は、管轄の自治体に問い合わせてください。
太陽光パネルの廃棄に関するよくある質問
最後に、太陽光パネルの廃棄に関する質問3つに回答します。
廃棄費用を含めて初期投資は回収できる?
設置・売電の開始から、10年が経過するかどうかが1つの線引きになります。FIT制度の固定価格は、そのときの機材の調達価格と廃棄費用の積み立て分を鑑みて計算されており、期間は10年です。つまり10年間で廃棄費用を含めた初期投資を回収できると考えられます。
また、各自治体が設けている補助金制度や電気代が高い時期の自家消費などを活用すれば、効率的に回収できるでしょう。
ただし、日照時間の短い地域や災害によって短期間で破損した場合、廃棄時に大規模な修繕が必要になった場合は、この限りではありません。
太陽光パネル以外の設備の廃棄方法は?
支柱・架台・ケーブルなども、基本的には太陽光パネルの廃棄業者が回収してくれます。ただし、周辺設備のリユース(買取)やリサイクルまでできるかどうかは、業者によって異なるため確認が必要です。また、パワーコンディショナの回収・リサイクル・リユースにも対応している業者もあります。
なお、パワーコンディショナは粗大ごみとしても処分できます。処分の費用や方法は自治体によって異なるため、自治体の窓口やホームページで確認しましょう。
廃棄された太陽光パネルの再利用先は?
廃棄された太陽光パネルや周辺機材は、ガラス・アルミ・銀・銅などの素材に分別し、精製して販売されます。つまり最終的には、ガラス製品や鉄パイプ、電子機器などを生産するために素材を必要とする会社に渡るということです。
また、太陽光発電機に内蔵された半導体のシリコンを活用し、衣料品用の繊維を作る事業も2019年に始まりました。太陽光パネルの大量廃棄が予想される今、各社が資源の再利用に向けた技術開発を進めています。
まとめ
太陽光発電は環境にやさしいエネルギー源ですが、適正な廃棄処分をおこなわなければ環境に悪影響を与えます。有害物質の存在や適切な廃棄方法など、廃棄する側も正しい認識を持つことが大切です。
太陽光パネルの設置が加速度的に増えた2012年以降に、太陽光パネルを所有した人にとって廃棄はまだ少し先の話ですが、今から調べて準備しておくことが大切です。今回ご紹介した廃棄業者10選を参考にしつつ、相談先を検討しておきましょう。
また、いざ廃棄するときになって費用不足にならないように、今から廃棄費用の積み立てを始めることをおすすめします。
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