ワインを飲むのは好きだけど、どれを選べばいいのか悩んでしまうことってありますよね。特別な日や大切な人との時間に、「これ、面白い!」と思わせるような1本が見つかれば、それだけで会話が弾みます。
この連載では、手頃な価格で気軽に楽しめるだけでなく、ちょっとした話のネタにもなるワインを、ワイン専門店エノテカの数あるラインナップの中からご紹介します。あなたのワイン時間が、もっと楽しく、もっと豊かになりますように。
第1回でご紹介するのは、海のワイン『パソ・ダス・ブルーシャス』
海のワイン『パソ・ダス・ブルーシャス』
"キング・オブ・スペイン"と称され、「世界で最も称賛されるワインブランド」にも選ばれた名門トーレスが手がける『パソ・ダス・ブルーシャス』。通称"海のワイン"と呼ばれるこの白ワインは、スペインの土着品種アルバリーニョを使用して造られ、その爽やかな味わいが魅力です。
美しい大西洋を望む産地から生まれるミネラル感と、心地よい酸味が絶妙に調和し、魚介類や和食との相性も抜群。さらに、そのクオリティの高さが評価され、約200銘柄がエントリーした「エノテカのスタッフが選ぶ、今、いちばん飲んで欲しいワイン2024-2025」では、見事、白ワイン部門第1位に輝きました。
「ワイン名の『パソ・ダス・ブルーシャス』は、このワインが造られるガリシア地方の言葉で「魔女の家」を意味し、エチケットには焚火を囲む怪しげな魔女の絵が描かれています。この地域では、森に集まり踊りや呪文で精霊を呼び出す魔女の伝説が語り継がれているそう。そうした伝説に基づき、魔女が呼び起こした精霊たちがブドウの樹にエネルギーを与え、このワインがよりイキイキとしたものになる……この地ならではの伝説とワインと結び付けたエチケットの理由を知ると、ワインの味わいも精霊の手がかかっているかのように、さらに魅力を増しそうです。 」