ベルギーのチョコレートブランド「PIERRE MARCOLINI(ピエール マルコリーニ)」は、2025年に創設30周年を迎える。そこで本年のバレンタインコレクションは「Surprise Surprise」というテーマを設定。5つのサプライズとともに、約20種類の新作フレーバーとブランドの歴史を表現するアーカイブコレクションを、1月11日から数量・期間限定で展開する。
輸出量において世界の中でもアジア、特に日本の市場がトップを占めるというピエール マルコリーニ。その売れ行きを表すように、この日発表されたサプライズの中には、ピエール氏が日本での経験をヒントに生み出したものも。今回は一足先に、メディア向け発表会の中で紹介された、コレクションのラインナップを紹介する。
代表作のリニューアルは、日本の指ハートがきっかけ
1つ目のサプライズは、ブランドのアイコンである「クール シリーズ」をアシンメトリーなハート型にリニューアルした「クール ココロ シリーズ」だ。
2024年のバレンタインシーズンに、商品の購入客と直接会ってサインをし、写真を撮ったというピエール氏。その際、多くの客が親指と人差し指を重ねて作る「指ハート」のポーズをしていたそうだ。不完全でアシンメトリーなその形から、「愛の形というのは様々な形をしている」と考え、ハート型のリニューアルに至ったと語る。
クール ココロ シリーズからは5つの新フレーバーが登場した。
明るい黄色のカラーが目を引く「ピスターシュ」は、シチリア産ピスタチオをローストして使用。小粒でありながらも味わい深いピスタチオ、という評判の通り、食べる前に匂いを嗅いでみるだけで豆の香りがはっきりとわかる。口に入れると、香ばしい風味が口の中に広がっていく。
ミルクチョコレートベースの「ノワゼット トリュフ エテ」は、名前にもあるようにトリュフを使った斬新な新作。トリュフの香りとチョコレートの甘さが以外にもマッチしており、クセになるような味わいだった。
クール ココロ シリーズは、30周年のリニューアルコフレとして6粒入りの「コフレ ドゥ ココロ」が3,024円で発売されるほか、一部のフレーバーが複数種類の商品ラインナップに収められる。
厳選した30年の歴史を一箱に凝縮
2つめのサプライズは、アーカイブコレクションだ。ブランド誕生の1995年から現代までに登場したチョコレートから、厳選したアイテムを一箱に詰め合わせている。
高品質の材料を使用するピエール マルコリーニだが、今回は希少性にこだわり、レシピについても見直したという。選ばれたラインナップのうち、この日は3粒をいただけた。
1995年に発売した「サブロン」は、ミルクチョコレートのベースにヘーゼルナッツの濃厚さがマッチした一粒。2層構造のテクスチャーで、くちどけのいいチョコレートの層とサクサクとしたクランチの層、食べ終わった後にほのかに口に残る塩味が楽しめる。
2つめは「ヴァーニュ クロッカント」。タヒチ産とマダガスカル産の2種類のバニラを使用し、華やかな風味を閉じ込めている。
最後に紹介された「ヴィオレット」は、漬け込んだスミレでガナッシュを香りづけした作品。ベルギーやフランスでは、子どもたちがスミレやバラののキャンディを好むという。かまずに口の中で溶かしていくことで、フローラルなアロマが感じられる味わいだった。
30周年の記念コレクション「コフレ トランタン」は、10種類入り(5,184円)と18種入り(9,720円)の2種類を販売する。
ほかにもコレクションには、原材料へのこだわりやラインナップの幅広さなどのサプライズを用意。生チョコからヒントを得て日本酒を使用した商品や、ピエール氏がジャパニーズウイスキーの歴史に感動したことから、山崎や響といった銘柄を使った日本になじみ深いチョコレートも登場する。
一粒一粒にブランドの30年の歴史と進化が感じられた、2025年のバレンタインコレクション。大切な人に贈る、心のこもったサプライズにぴったりだ。