銀座のクラブに勤務する筆者が「銀座に出没するちょっと残念なおじさん」をご紹介します。今回ご紹介するのは「俺のことは客じゃないと思って」と言い出すおじさん。
要するにお金を払いたくないだけ
それほど親しくないお客様に限って「俺のことは客じゃないと思って」なんてことを言い出します。
客じゃないと思って、というのは、ボサボサ頭とスッピン、スウェットパジャマで寝そべってスマホいじってていいし、俺の話は聞いても聞かなくてもいいよ、という意味ではもちろんなくて、しかも「客じゃないと思って」の後に続くのは決まって
「だから、土日に飯とか行きたくなったらいつでも言いなよ」
です。
つまりはこういうことです。
おじさんは「客じゃないと思って」と主張することで、無料でチヤホヤされようとしているわけです。
きちんと着飾って、できれば胸の谷間とかも出して欲しいし、スカートは短い方がいい。当然、俺の言うことには「さすが!」「知りませんでした!」「すっごーい!」などで応じて欲しい。ただし、金は払いたくない。
というわけです。
だったらそう言いなさいよ、と思います。
おじさんが勘違いしてしまうのは……
客だと思われたくないのも、土日に無料でチヤホヤされたいのもおじさんだけであるはずなのに、「土日に飯とか行きたくなったらいつでも言いなよ」なんてことを言い出してしまうのは――
その1 おかしな認知バイアスのせい
おじさんはおじさん自身の欲求(無料でチヤホヤされたい)を中心にものごとを考えてしまうため、女性の都合を考慮できていない可能性があります。
このような認知バイアスは、自身の欲求が相手にも共有されているに違いない、という思い込みを強めてしまいます。そのため、
「俺が土日に飯に行きたいのだから、相手も行きたいはずだ」
と、錯覚してしまうのです。
その2 ロマンティックな幻想のせい
おじさんの中には、飲み屋さん=女性とマッチングできる可能性のある場所であると捉えている方も少なくありません。
「客じゃないと思って」と、主張することでお気に入りの女の子と特別な関係になれると期待している可能性があります。
その3 力関係を無自覚に利用しているせい
おじさんは、利害を裁量できるポジションであり、実際に裁量しながら、その力関係を都合よく無色化してしまう傾向があります。
お客様と飲み屋のオネエチャンという圧倒的な上下関係が前提としてあり、その上で相手に「イエス」と言うように迫っているわけなのですが、迫っている当人にその自覚はない。
いい加減にしなさい
今回は、「俺のことは客じゃないと思って」と言い出すおじさんについて解説しました。
繰り返しになりますが、客だと思われたくないのも、土日に無料でチヤホヤされたいのもおじさんだけなんです。南無。

