大阪・北新地のキャバクラ、クラブに勤め、現在は銀座のクラブに在籍している筆者がキャバクラとクラブのお客様の特色をそれぞれ解説します。
キャバクラはマンツーマン接客 & 指名替えOK
キャバクラでは新規のお客様をフリーと呼びます。フリーのお客様の席には、だいたい15分から20分毎にキャストが入れ替わり立ち替わりつき、マンツーマンで接客を行います。 フリーのお客様は、1セットが60分のお店だと、1時間でおよそ3人のキャストから接客を受けることになります。その中で気に入ったキャストを見つけたら指名するも良しですし、延長して他のキャストの接客を受けてみるも良しです。
その場で気に入ったキャストを指名することを「場内指名」と呼びます。2回目以降の来店時に特定のキャストを指名することを「本指名」と呼びます。
ちなみに、キャバ嬢のギャラはこの指名の本数によって変わります。もちろん指名本数に応じてギャラがアップするので、キャバ嬢はいわばフリーのお客様を巡り熾烈な合戦を繰り広げているわけです。
さて、いざ本指名のキャストが決まったとします。キャバクラでの接客はマンツーマンが基本なので、本指名のキャストが決まってしまうとなかなか他のキャストと仲良くなる機会がないと思われがちです。しかし、実はそんなこともありません。
本指名のキャストが他の卓についている間はヘルプと呼ばれるキャストが本指名のキャストに代わり皆さんの接客を行います。「ヘルプの女の子も可愛い」と浮ついてしまうこともあるでしょう。
ここで気になるのが、指名替えの可・不可ですが、実はOKです(ただし、ヘルプのキャストとの連絡先交換は基本的にはご法度な上、指名替えなんてもちろん喜ばれません)。
「口説いているAちゃんにフラれちゃったから明日はBちゃんを指名しよう」といったことがカジュアルにできるのもキャバクラの魅力のひとつかもしれません。
キャバクラは"色恋"に発展しやすい側面も
当然、本指名のキャストはお客様に他のキャストに目移りされることを嫌います。指名本数がダウンしてしまえば、その分ギャラもダウンしますので。
そのため、本指名のキャストはあの手この手で皆さんの気を引きます。「浮気しないでよね」と、好きな女の子に迫られる場面を想像してみてください。悪い気はしないと思います。
このように「マンツーマン接客」「指名替えOK」といったシステムの特性上、どうしても"色恋"に発展しやすいのがキャバクラです。
そのため、キャバクラでドカンとお金を使う方の多くは、指名しているキャバ嬢さんに恋して推し活に勤しんでいる男性、ちまたでいうところの「ガチ恋」のお客様です。