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16 クルマのクイズ

古き良き国産セダンを発見! 少しヨーロッパ風? 車名と作ったメーカーは

MAY. 22, 2025 17:00
Text : 御堀直嗣
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問題をおさらい!

  • このクルマの車名とメーカーは? という問題でした

正解はこちら!

【答え】いすゞ自動車「フローリアン」

答えは、いすゞ自動車の「フローリアン」(Florian)です。

フローリアンは1967年に誕生した上級4ドアセダンです。それでも、サイズとしては5ナンバー車でした。当時は今日ほど3ナンバー車が多くない時代でしたが、その中でも大衆車や小型車、中型の上級車といった区別がありました。

  • いすゞ自動車「フローリアン」

    「フローリアン」は1967年に誕生した上級4ドアセダンです

フローリアンの競合といえるのはトヨタ自動車「コロナ・マークⅡ」や日産自動車「ローレル」などでしょう。ただ、当時の国内市場はトヨタと日産が2強で、いすゞは「ベレット」などの個性的な小型車や「117クーペ」といったスペシャリティカーで存在感を放っていたものの、量産販売ではそれほど中心的な存在ではありませんでした。

それでも、フローリアンが名を成した背景には、イタリアのカロッツェリア(車体の設計やデザイン、製造を専門とする会社)である「ギア」の手による造形を採用した点があります。いすゞは117クーペや「ピアッツァ」でデザインを「イタルデザイン」(ジョルジェット・ジウジアーロのカロッツェリア)に依頼するなど、欧州車の風合いや魅力を重視していました。

  • いすゞ自動車「フローリアン」

    いすゞの乗用車は欧州の風合いを身にまとっていてカッコよかったんです

「6ライト」(片側のサイドウィンドウが3つあり、左右あわせると6つの明りとりになる)と呼ばれる横から見た姿は、当時の他社ではあまり見られない造形で、フローリアンを独特の存在にしました。

室内は後輪駆動でありながら他車に比べて広く、居住性のよさが売りのひとつでした。

室内のダッシュボードのメーターは楕円形の縁取りで、ダッシュボード上に取り付けた時計も楕円形であるなど、車内の雰囲気づくりに洒落た趣がありました。

機能面ではフルリクライニングのシートを採用していました。前席の背もたれを後へ平らになるまで倒せば、後席の座面と一体になり、くつろぎの空間が出現するという仕組みでした。今日でいうハイトワゴン車やミニバンのような、座席の多様さを備えていたのです。

  • いすゞ自動車「フローリアン」

    「フローリアン」の「フルリクライニングバケットシート」

エンジンは「ベレットGT」の高性能仕様をベースに上級車種に適合させたものを搭載。車体寸法は上級でありながら、軽く仕上げた車両重量(1トン以下)に十分な性能をもたらしました。ベレットで評判を得た走りのよさが、フローリアンのもうひとつの魅力でした。

フローリアンという車名は、当時も一般にはなじみの薄い名でしたが、由来はオーストリア皇帝の愛馬(白馬)だといいます。

当初は排気量1.6リッターの直列4気筒ガソリンエンジンでしたが、のちに1.8リッターに排気量を拡大。最終的にはディーゼルエンジン搭載車も登場したりしましたが、タクシーなど業務用はあまり想定しておらず、個人向けのみでの販売には限度があり、1982年に製造を終えることになりました。それでも、15年の長寿です。

当初のフローリアンは四角い2灯式ヘッドライトであり、写真のクルマは1970年のマイナーチェンジによる丸形4灯のものと思われます。

フローリアンの後継として1983年に登場したのが「アスカでした。

  • いすゞ自動車「アスカ」

    「フローリアン」の後継モデルとして1983年に登場した「アスカ」

それでは、次回をお楽しみに!


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。