日産自動車は通算6代目となる新型「マイクラ」を発表した。2025年後半に欧州市場で発売する電気自動車(EV)だ。
大胆で主張あふれるデザイン
ロンドンにある日産デザインヨーロッパ(NDE)が設計した新型マイクラは、プレミアムな仕上げとSUVのようなデザイン、シンプルで洗練された表面仕上げ、そして随所に施された緻密な表現が融合した独特の外観。全グレードに18インチホイールを装備し、「アクティブ」ホイールカバーと「アイコニック」および「スポーツ」アルミホイールという3種類のデザインを用意した
シンプルで優雅なインテリア
インテリアは歴代モデルの共通テーマでもあるシンプルで控えめながら優雅さを感じるデザインを踏襲。前席の収納スペースに富士山のモチーフを採用するなど、さりげないデザインの特徴で日本らしさを表現している。シートの仕様は、「モダン」「アウダシアス」「チル」の3つのグレードにおいてそれぞれ異なる。
ステアリングの奥にある10.1インチのディスプレイは運転に必要な情報をドライバーに提供する。インストルメントパネル中央に位置する同サイズのタッチスクリーンディスプレイは、ナビゲーションやオーディオ、電話操作などにスムーズにアクセスできる。
コンパクトで扱いやすいサイズ
新型マイクラは全長4メートル未満、幅1.8メートル未満でありながら、そのサイズをはるかに上回る存在感を持ち、狭い道路や渋滞などの都市部の道路環境にフィットする。ホイールベースは2.54メートル。ホイールを車両の四隅に配置することで、室内空間の確保とダイナミックなスタンス、そして機敏性と安定性のバランスの最適化を実現した。コンパクトカーはトランクスペースが小さくなりがちだが、新型マイクラは他車よりも広い326リットル(VDA)の荷室容量を確保した。
航続距離は最大408km
新型はマイクラとして初のEVとなる。バッテリーは40kWhと52kWhの2種類をラインアップ。最大出力と航続距離は前者が90kWで308km、後者が110kWで408kmとなる。