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ヒョンデが小型EV「インスター」を日本に導入! 小型車からの乗り換えに最適?

JAN. 27, 2025 12:45
Text : 藤田真吾
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韓国のヒョンデ(Hyundai)が日本に新型電気自動車(EV)「インスター」(INSTER)を導入する。2025年1月10日に先行予約の受け付けを開始した。グレードは3種類で価格は284.9万円から。全長3.83m、全幅1.61mと小型で扱いやすそうなインスターは日本で乗るのに最適? 気になる航続可能距離は? 実車を確認してきた。

  • ヒョンデ「インスター」

    ヒョンデの小型EV「インスター」が日本にやってくる!

200万円台から買えるEVの新たな選択肢

インスターのボディサイズは全長3,830mm、全幅1,610mm、全高1,615mm。長さと幅で言えばトヨタ自動車「ヤリス」よりも小さい新型EVだ。グレードは「Casual」(284.9万円)、「Voyage」(335.5万円)、「Lounge」(357.5万円)の3種類となる。

  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • 丸いLEDランプが特徴的な個性あふれるデザイン。小さいけれどSUV的な力強さも兼ね備えている(東京オートサロン2025の会場で撮影)

バッテリーの容量はCasualが42kWh、残り2グレードは49kWh。フル充電での航続可能距離はLoungeで370km(欧州仕様車、WLTPモード)とのことだが、Hyundai Mobility Japan担当者に聞いたところによると、日本仕様はWLTCモードで400kmを超えるのでは、との話だった。車内外で電気機器を使用できる(クルマから電力を供給できる)「V2L」(Vehicle to Load)機能は全グレードで標準装備となる。

  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • 小さいので都会の駐車場などにも入れやすそうだ

動力性能はCasualが最高出力97PS、あとの2グレードは115PS。最大トルクは全グレード共通の147Nmだ。回生ブレーキの強さは4段階で調節可能で、自動モードを選ぶこともできる。日本仕様については乗り心地と走行安定性を高めるべく、道路環境に合わせてサスペンションのチューニングを最適化するという。

日本にはインスターのライバル不在?

小さいながら室内はゆったりしているというのがインスターに関するヒョンデの説明だ。前後席ともにフルフォールディングが可能(ぱたりと折りたためる)で、後席にはリクライニング機能とスライド調整機能を採用している。乗車定員は4人。

  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • 前席をぱたりと倒せばちょっとしたモノが置ける

日本にインスターのライバルとなりうるEVは少なく、この分野はほとんど「空席」の状態にあるというのがHyundai Mobility Japan担当者の見立て。「5ナンバーサイズで扱いやすく、室内の使い勝手がいいインスターは、日本に丁度いいEVなのでは」というのが同氏のコメントだ。

日本には軽EVの日産自動車「サクラ」、三菱自動車工業「eKクロス EV」があるものの、航続距離や車内の広さなどではインスターに軍配が上がる。小さなEVという意味ではボルボ「EX30」が思い浮かぶが、こちらはインスターよりも大きくて価格も高い。値段と航続距離で近しいEVはBYD「ドルフィン」だが、こちらもインスターよりふたまわりくらい大きなクルマとなる。

5ナンバーサイズのクルマに乗り慣れている人や軽自動車のユーザーがEVに乗り換えたいと考えた場合、インスターは有力な選択肢になるのではないかと思った。

  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • 「Lounge」は前席にシートベンチレーションを搭載する。小型車にしては豪華な装備だ

  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • ヒョンデ「インスター」
  • こちらは「東京オートサロン2025」会場で展示された「インスター」のラッピングカー。ベースとなっているのは「インスタークロス」というモデルで、こちらも2~3カ月遅れで日本に入ってくる予定だという


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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