東京・お台場の「シティサーキット東京ベイ」(CITY CIRCUIT TOKYO BAY)にて「スーパーカーオークション」なるイベントが開催されるとの情報を得たので、現地取材に赴いてみた。どんなクルマが集まっているのか。どんな人が来るのか。潜入レポートをお届けしたい。
オークションに出品されるクルマとは?
オークションを主催したのはBINGOという会社だ。開催日は2025年1月10~11日。会場には約30台のレアなクルマが集結していた。
お台場エリアに誕生したモビリティエンタメ施設「シティサーキット東京ベイ」で開催されたスーパーカーオークション。出品車両はBMWやフェラーリ、ポルシェなど名の知れたブランドばかりだが、集結したクルマはいずれも街で見かけることが少ないレア車ばかりだった。
例えば1990年式のBMW「M3 Sport Evolution[E30]」は、600台限定生産の希少な1台。そのほか、ポルシェコレクターの間でも人気が高まっている997型のGTレーシングカー「911 GT3 R[Type 997]」なども、なかなか見ることができないレアなクルマといえる。いずれも程度がかなりいい極上車だ。
オークションは1月11日16時に始まったが、オークション前日と当日の16時までなら、登録すれば誰でも出品車両を間近で見学することができるようになっていた。会場はクルマをバックに記念撮影をする観光客らしき人たちで賑わっていた。
参加者の約7割が外国人コレクター
BINGOは年に何度かスーパーカーオークションを開催している。実施時期は決まっておらず、クルマがある程度集まったら開催しているそうだが、およそ3~4カ月に1回のペースとなっているそうだ。
出品車両には予想落札金額が設定されており、その金額に達しなければ落札できない。また複数の落札希望者がいれば、予想落札金額を大きく上回ることもあるという。落札金額は安くても数百万円、高いクルマだと数億円するものもある。では、いったいどのような人がオークションに参加し、高額なクルマを落札するのだろうか。担当者は次のように話す。
「レアなクルマを販売している、いわゆるクルマ販売業者の方もいますが、今回のオークションでは約6~7割が外国人のコレクターです。特に、生産が終了し、日本国内だけで販売されていた右ハンドルの日本車は、海外から非常に人気があります。レアな日本車が多いと外国人が多くなる傾向にあります。外国人コレクターは落札金額に加えて、高額な海外への輸送費も払うことになるので、参加者は富裕層の方が多いですね」
シティサーキット東京ベイでのオークション開催は今回で2回目。周辺にはエンタメスポットが多く、普段から観光客の多いエリアだが、この日はレアなクルマに惹かれ、通りがかりに会場に足を踏み入れた人も多い様子だった。観光やショッピングのついでに、オークション会場でレアなクルマに触れてみるのも楽しいだろう。
BINGOとしては、出品するクルマが集まり次第とはいえ、こうした観光地でのオークションを積極的に開催していきたいそうだ。