東芝クライアントソリューションは12日、同社製PC「dynabook」2016年秋モデルとして、本体デザインを刷新した15.6型スタンダードノートPC「dynabook T」シリーズや、12.5型の2-in-1 PC「dynabook RX82/A」を発表した。
東芝情報機器杭州社(杭州工場)。約60,400平方メートル(建屋のみ。東京ドーム約1個分)の敷地を持ち、毎月2,000種類のカスタマイズPCを生産する |
設計から出荷まで、全工程を杭州工場で
同社は従来、コンシューマ向けPCの生産をODMへ委託していたが、この2016年秋モデルから、生産を中国・杭州に位置する同社生産拠点、東芝情報機器杭州社(杭州工場)へ移管。ビジネス向けPCと同じく、設計・製造から出荷までの全工程を杭州工場で担当する。
杭州工場では設計・製造一体拠点として、設計部門と製造部門を同じ建屋に配置。情報共有や問題解決で連携し、より高品質なPCの製造を目指す。
同社は「長く使っても疲れにくく、堅牢性も高いBtoBモデルと同じやり方で、2016年秋からコンシューマ向けのスタンダードラインを提供する。杭州工場には高度なスキルを持つ技術者が集まっており、さらに品質を上げていく」と、2016年秋モデルを紹介。使いやすさと高品質が詰まった「dynabook Quality」を強みとし、2016年秋モデルの15.6型ノートPC「dynabook T」シリーズにおいて、標準のメーカー無償保証期間を2年に延長する。
2016年秋モデルは2シリーズ5機種で展開
「dynabook」2016年秋モデルは、15.6型スタンダードノートPC「dynabook T」シリーズが4機種、12.5型2-in-1 PC「dynabook RX82/A」が1機種の計5機種をラインナップする。
2016年秋モデルの15.6型スタンダードノートPC「dynabook T」シリーズは、「dynabook T85/A」「dynabook T75/A」「dynabook T55/A」「dynabook T45/A」の4機種を用意。同社のBtoB向け15.6型ノートPC「Satellite B」シリーズをベースに、本体デザインを刷新したほか、BtoBモデルで搭載しているセキュリティ機能を取り入れている。
発売日は7月15日(一部モデルを除く)。価格はオープンで、店頭予想価格は税別130,000円台半ばから。
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「dynabook RX82/ABP」は、キーボードドックから液晶が着脱できる12.5型2-in-1 PC。Skylake世代のCore mプロセッサやUSB 3.1 Type Cポートの搭載など、ハードウェアは前モデルとなる2015年秋冬モデルを踏襲し、Officeを2016年版のOffice Home & Business Premium プラス Office 365 サービスへ更新した。
発売日は7月15日。価格はオープンで、店頭予想価格は税別180,000円台半ば。
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東芝製PC「dynabook」2016年秋モデル | ||||
製品カテゴリ | モデル名 | 価格 | 店頭予想価格(税別) | 発売日 |
15.6型ノートPC | dynabook T85/A | オープン | 220,000円前後 | 7月29日から |
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dynabook T75/A | 200,000円前後 | 7月15日から | ||
dynabook T55/A | 160,000円台半ば | |||
dynabook T45/A | 130,000円台半ば | |||
12.5型タブレットPC | dynabook RX82/ABP | 180,000円台半ば |
2016年夏モデルで登場した17.3型モデル「dynabook T67/V」や11.6型モデル「dynabook N51/V」など、上記を除くモデルは基本的に在庫のみの販売となり、生産を終了する。一体型PCも当面は見送る方針だ。