フォステクスは10月18日、スピーカークラフトを手軽に始められる「かんすぴ」シリーズのスピーカーユニット「P800K」「P1000K」、スピーカーボックス「P1000-E」、パーソナルアンプ「AP05」を発表した。AP05のみ11月中旬発売で、他のモデルは10月下旬発売。希望小売価格は、P800Kが1,365円、P1000Kが1,680円、P1000-Eが1,995円、AP05が5,040円となっている。

左が「P800K」と「P800-E」の組み立て例で、右が「P1000K」と「P1000-E」の組み立て例

趣味としてのスピーカークラフトは、数十年前より楽しまれているが、その中心層はベテランのファンだ。初心者の場合、何をどうしたらよいのか分からないという声も多い。

今回リリースされた、「かんすぴ」シリーズは、初めての人でも簡単にオリジナルスピーカーを作ることができる、低価格で手軽なパーツだ。

P800Kは8cm径、P1000Kは10cm径のフルレンジユニットで、いずれもバナナパルプ配合軽量コーン振動板を採用。エッジ部分には、高損失発泡ゴムが使用されている。また、振動板と同じ素材のセンターキャップは、ボイスコイルと直結されており、高域の再生能力を向上させている。

これらのユニットに組み合わせるスピーカーボックスは、P1000K用がP1000-Eで、P800K用が既発売の「P800-E」(1,470円)だ。ターミナルや内部配線コード、吸音材などが既に組み込まれており、スピーカーユニットの取り付けと、スピーカーへの配線を行うだけで完成する。いずれもフロントバスレフ式で、P800・P1000用にチューニングされている。サイズは、P1000-EがW121×D179×H243mm、P800-EがW100×D148×H200mmだ。

もちろん、ただ組み立てるのではなく、別のユニットを取り付けて音の違いを楽しむことも可能だ。同社では、P1000-E用には「FE-103En」(4,494円)、「FF105WK」(4,620円)、P800-E用には「FE83En」(3,444円)、「FF85WK」(3,570円)を代表候補として挙げている。

型番 P800K P1000K
形式 8cmコーンフルレンジ 10cmコーンフルレンジ
インピーダンス
再生周波数特性 f0~18kHz f0~16kHz
マグネット重量 74g 120g
総重量 241g 405g
バッフル開口寸法 直径73mm 直径94mm
標準エンクロージャ方式 密閉・バスレフ型 バスレフ型
標準エンクロージャ内容積 2L 3.6L

カードサイズのパーソナルアンプ「AP05」

パーソナルアンプAP05は、「かんすぴ」シリーズをドライブするのに十分な、出力5W×2(RMS)のカードサイズアナログアンプだ。入力はステレオミニジャック1系統で、電源は付属のACアダプターを使用する。サイズは86×D67×H26mmで、重量は200g。

「かんすぴ」シリーズは、10月19日~21日の期間、秋葉原で開催される「オーディオ・ホームシアター展(音展)」のフォステクスブースに出展される。