デンソーと九州電力は1月17日、電気自動車(以下、EV)用充電スタンドを利用した情報配信システムの共同開発を行い、福岡市と共同で今年度末より実用化に向けた実証実験を行うことを発表した。

このシステムは、インターネットに接続されたEV用充電スタンドと、EVが搭載する車載端末や利用者の持つ携帯端末が無線で通信を行い、福岡市の持つイベント・観光・防災情報や、九州電力のグループ会社が持つ情報などが端末に配信されるというもの。

両社では2010年度より、九州電力の持つEV充電用インフラ関連技術とデンソーの情報端末関連技術を融合させた、情報配信サービス実現のためのシステム開発に取り組んできた。

充電スタンドを利用した情報配信システムの概要(イメージ)

今後は、今年度末から来年度にかけて行われる実証実験の結果を踏まえ、実用化に向けた検討が行われることになる。同システムは、今月27日よりマリンメッセ福岡などを会場に開催される「福岡モーターショー2012」の九州電力ブースにおいて、デモンストレーション用のシステムが展示される予定だ。