米Intelは7日(現地時間)、設計上の問題から出荷を停止していた、第2世代Core(Sandy Bridge)対応のチップセット製品である「Intel 6シリーズ」について、PCメーカー向けに限って出荷を再開したこと発表した。PCメーカーからの要望に基づいて実施された対応とされている。

今回のIntel 6シリーズの出荷再開は、同社とPCメーカーとの間で交わされた議論の結果、問題となっているチップセットの設計上の問題の影響を受けないPCシステム構成での利用を表明したPCメーカーを対象に実施される。

今回の設計上の問題は、チップセットが備えるストレージインタフェースのうち、SATA 3Gbpsポートでのみ起こるとされており、SATA 6Gbpsポートには問題が無いと公表されている。そのため、例えばシステム構成がある程度固定されたノートPCといった製品の場合は、HDDや光学ドライブをSATA 6Gbpsに接続していれば問題の影響を受けることは無い。このような理由から、出荷停止の措置が解かれたものだと考えられる。

あわせて、今回発表された出荷再開により、当初2月末とされていた修正版チップセットの出荷時期は、2月半ばの予定へと変更された。なお、同社が2011年1月31日の時点で発表していた2011年第1四半期、2011年通年の業績予測については、今回の出荷再開の影響による変更は無いとのこと。