パナソニックは、同社の堅牢モバイルPC「TOUGHBOOK」に、タフ設計と高性能を兼ね備えた「CF-31」と、現行シリーズのスペック強化モデル「CF-19R」を発表した。いずれも米国では発表済みの製品。「CF-31」は11月18日発売予定でWeb直販価格価格は453,180円を予定。「CF-19R」は9月3日発売でWeb直販価格324,760円を予定。
「CF-31」
「CF-31」は、現行のCF-30の後継モデル。従来の超低電圧版CPUから標準電圧版CPUに変更して性能を向上させつつ、新筐体を採用して防塵性能・防水性能・耐落下性能を大きく強化したのがポイントとなる。
まず、新たに開発されたアルミダイキャスト製・迷路型の防塵/堅牢ファンを採用し、防滴防塵構造の中で十分なファン冷却を可能にした。また、周辺機器接続インタフェース部はロック機構付きの新フタ構造で密閉度をアップ。さらに軽量化で落下時の衝撃を緩和するなどの設計変更を行った結果、防塵・防水性能はIP54準拠からIP65準拠となり、ジェット水流や粉塵にも対応。落下試験は前モデルの90cmから120cmとなった。
性能面では、標準電圧版CPUのIntel Core i5-520M vProを搭載したことで全体的にパフォーマンスが向上し、あわせてHDMI対応やWindows 7搭載などの強化を図っている。また液晶ディスプレイには新開発のLEDバックライトシステムを採用しており、2~1,100cd/平方メートルという広い範囲での輝度設定を可能とした。
主な仕様は、CPUがIntel Core i5-520M vPro(2.40GHz)、チップセットがモバイル Intel QM57 Express、ストレージが160GB HDD、メモリが2GB(最大6GB)、光学ドライブがなし、ディスプレイが13.1型液晶(1,024×768ドット)。OSはWindows 7 Professional 32bit版。インタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、HDMI、USB 2.0×4、Bluetooth 2.1+EDR、セキュリティチップTPM(TCG V1.2準拠)など。バッテリ駆動時間は約10時間。サイズ・重量は、W302×D292×H73.5mm、約3.72kg。
「CF-19R」
「CF-19R」は、現行の「CF-19K」からCPUや搭載OSなどの強化を図ったもの。防水・防塵性能もIP54準拠からIP65準拠に向上している。主な仕様は、CPUが超低電圧版Intel Core i5-540UM vPro(1.20GHz)、チップセットがモバイル Intel QM57 Express、ストレージが160GB HDD、メモリが2GB(最大6GB)、光学ドライブがなし、ディスプレイが10.4型液晶(1,024×768ドット)。OSはWindows 7 Professional 32bit版。インタフェースは、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、USB 2.0×2、Bluetooth 2.1+EDR、セキュリティチップTPM(TCG V1.2準拠)など。バッテリ駆動時間は約10時間。サイズ・重量は、W271×D216×H49mm、約2.3kg。無線LANなしモデルも設定される。