米AMDは9日、DirectX 11世代GPUの新製品として、「ATI Radeon HD 5570」を発表した。Radeon HD 5000シリーズのアーキテクチャをベースとした"Redwood Pro"コアを採用している。搭載グラフィックスカードの参考価格は79~85ドル前後。
Redwood Proコアは、上位モデル「ATI Radeon HD 5670」が採用する"Redwood XT"コアと基本的には同等のGPUコアで、製造プロセスは40nm、トランジスタ数は6億2,700万個、ストリームプロセッサ数は400基、テクスチャユニット数は20基、ROP数は8基といったあたりは共通だ。
異なるのはGPUコアクロックとメモリ関連の仕様で、Radeon HD 5570では、GPUコアクロックが775MHzから650MHzへと下げられ、メモリタイプもGDDR5からDDR3へと変更。それに伴いメモリクロックは最大900MHz(データレート1,800MHz)へ、容量は最大1GB、接続バス幅は128bitとなっている。消費電力は動作時が最大42.7W、アイドル時が9.69W。演算性能は520GFLOPS。
ほか、HD 5000シリーズ同様、マルチディスプレイ技術の「ATI Eyefinity」をサポートしている。また、リファレンスカードはロープロファイルに対応している。バスインタフェースはPCI Express (2.0) x16。