米Verizon Wirelessは10月28日 (現地時間)、MotorolaのAndroid携帯「DROID」を米国で11月6日に発売すると発表した。Android 2.0 (Eclair)を搭載した初のスマートフォン製品になる。

Verizonは10月中旬からテレビCM「iDon't」を通じてDROIDの登場を予告しており、その挑発的な内容が大きな話題となっていた。

iDon'tでは、Appleの宣伝を想像させる軽快な音楽をバックに「iDon't have a real keyboard (本物のキーボードを備えていない)」、「iDon't run simultaneous apps (複数のアプリが同時に動作しない)」、「iDon't allow open development (オープンな開発を認めない)」など、いくつもの"iDon't"が画面に現れる。そして最後に「Everything iDon't....DROID does (すべてのiDon'tがDROIDでは可能)」となって、droiddoes.comが表示される。


iDon'tとは、iPhoneにない機能、またはAppleがiPhoneで認めていないことなどを指す。このようにVerizonがiPhoneを狙い撃ちしたマーケティングを展開し、MotorolaによるAndroidスマートフォンという話題性も加わって「iPhoneキラーの真打ち登場」と期待されている。

Android 2.0搭載、Google Maps Navigationに対応

DROIDは、3.7型のWVGA(854×480) TFTディプレイ、スライド式のQWERTYキーボード、動画撮影(最大720×480)が可能な500万画素カメラ、GPSなどを装備する。本体サイズはH60×W115.80×D13.70ミリで、重さは169グラム。

プロセッサはARM Cortex A8 processor (550MHz)。microSDカードスロットを備え、16GBのmicroSDカードが付属する。近接センサー、周辺光センサー、eCompassなどを装備。通信機能はCDMA 1X 800/1900、EVDO rev. A、Wi-Fi (802.11 b/g)、Bluetooth V2.1+EDR。

メディアステーションに置いた状態

カメラはLEDフラッシュ付き。手ぶれ補正、ロケーションタグなどをサポートする

OSはAndroid 2.0で、Google Maps、Gmail、Google Talk、YouTube、Android Market、Facebook、Amazon MP3 Storeなどのアプリがプリロードされる。またGoogleが同日に発表したGPSナビゲーションサービス「Google Maps Navigation (ベータ)」、Verizonのビジュアルボイスメール・サービスをサポートする。

価格は199.99ドル (2年間のサービス契約および郵送リベートによる100ドルのキャッシュバック後)。Verizonのサービスプランは音声サービスが月額39.99ドルから、データが月額29.99ドルとなっている。