米Microsoftは4月14日 (現地時間)、米ラスベガスで開催中のNAB Show 2008で、Silverlightを採用する新たなパートナーを発表すると共に、Silverlight DRMの追加情報を明らかにした。

Silverlightの新パートナーとして紹介されたのは今月9日に発表されたYahoo! JAPANのほか、Madison Square Garden (MSG) Interactive、Tencent、Abertis Telecom、Terra Networks Operations、SBSi、Move Networksなど。中国のインターネットポータル大手TencentがSilverlightをベースに次世代のネットサービスを提供し、Abertis Telecomが今年春からスペイン語圏向けの新しいビデオ配信チャンネルを開始するなど、Silverlightの国際展開が大きく前進する。またNAB 2008では、Move Networksが同社のビデオ技術に統合したSilverlightベースのブランディングおよびナビゲーション・ツールのデモを行っている。

Silverlight DRMは、2007年2月に3GSM World Congressで発表された「PlayReady」をベースとしたクロスプラットフォームな著作権保護技術(DRM)になる。現在ベータ提供が行われているSilverlight 2に搭載される計画で、最終版は今年後半にリリースされる見通しだ。すでに幅広く普及しているWindows Media DRM 10コンテンツに対応するほか、ライブストリーミング、オンデマンド・ストリーミング、プログレッシブダウンロードなどをサポート。サードパーティがコンテンツ所有者のニーズに応じた著作権保護ソリューションを提供できる拡張性と柔軟性を兼ね備える。

MicrosoftはNAB ShowでSilverlight DRMのデモを披露するとともに、同DRMの詳細情報を顧客に提供するプレビュープログラムを開始した。なおBUYDRM、Daum Communications、iMBC、Limelight Networks、M-Net Media、Netflix、Paramount Pictures、SK Communications、SBSI、TechnicolorなどがSilverlightべースのコンテンツ保護ソリューションの採用を表明している。