韓国の大手インターネットショッピングサイト「GMARKET」は、第2四半期の実績を発表した。第2四半期の売上は556億ウォン、営業利益は76億ウォン、純利益は84億ウォンとなっている。前年同期比では売上は51%、営業利益は214%、純利益は215%増加しており、順調に実績が上昇していることが明らかとなった。

GMARKET上での総取引額「GMV(Gross Merchandise Value)」は、前年同期比の5,438億ウォンより43%増加した7,800億ウォン、取引手数料による売上は前年同期の240億ウォンより34%増の321億ウォンを記録。広告を始めとしたその他の売上も、前年同期の129億ウォンから、82%増加の234億ウォンとなっている。

第2四半期に大きな躍進ぶりを見せたGMARKETは、「第2四半期はブランドイメージなどを強化しつつ、ファッションやデジタル関連などのコアカテゴリにおいて、この分野のリーダーとしての地位を確固たるものとできた」と述べている。

とくに注目すべきは、全体の売り上げの40%以上を占めている、広告およびその他の売上だ。広告収入が売上の半分近くを占めているのを見ると、GMARKETは本来ショッピングサイトではあるものの、広告などの収入が同社にとってどれほど大きいものであるかが伺える。

ちなみにGMARKETの会員数は、2007年第1四半期末時点で1,180万人だったのが、第2四半期末では1,240万人と増えており、1カ月のユニークユーザー数も、前年同期時点で1,650万人だったのが、2007年第2四半期では1,760万人と、順調にその数を増やし続けている。たくさんの人が集まり多くの取引が行われることで、広告などの収入もより増えるといった好循環となっているようだ。

GMARKETといえば2006年6月に米NASDAQに上場し、2007年中の日本市場への進出を宣言するなど、昨年から世界市場の攻略に注力し続けている企業だ。日本進出は準備などのため予定より若干遅れているようだが、その代わり全メニューが英語からなる「English Shop」をGMARKETサイト内にオープンさせるなどして、韓国国外のユーザーに積極的なアピールを行っている。

実績面では快進撃を続ける同社が、日本・米国などの国外市場でどのような展開を見せてくれるのか、今後に期待がかかっている。